ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

定番パスタ「リングイネ」とは

リングイネは、長さ25cmに揃えられる「ロングパスタ」に分類されます。短径1mm、長径3mmのスパゲッティを平たく押しつぶした形です。ほかのロングパスタに比べると、弾力があり、モチモチした食感が楽しめるのが特徴。

楕円形の太い麺なので、ソースとよく絡みます。クリームソースやジェノベーゼソースで食べられることが多いパスタです。

語源

リングイネは、ロングパスタの一種で、断面が楕円形の形をしています。平打ちパスタとは違い、独特な形状です。 この形状から、「小さな舌」という意味のイタリア語「LINGUA」(リンガ)が語源となっています。

スパゲッティーとの違いは?

リングイネは、スパゲッティを平たく押しつぶした形であることがわかりました。では、いったい「スパゲッティ」とはどんな麺なのでしょうか。 イタリアでは、直径が2mm前後の細長い麺を指し「紐」という意味を持ちます。そして、太さや長さが変われば、また別の名称がつけられることが一般的です。しかし、日本では、細長い麺をすべて「スパゲッティ」と呼びますよね。 スーパーで売られているような麺類は、「スパゲッティ」で統一されていることが多いでしょう。ですが、専門の食材を扱うようなお店では、個々のパスタ料理の総称で販売されています。

フェットチーネとの違いは?

フェットチーネは、幅4mm~8mm前後の平打ちパスタです。リングイネとは麺の形状自体が異なりますね。

イタリア語の「FETTA」(フィッタ)、薄切り(スライス)が語源となっています。タリアテッレとあまり違いはありませんが、タリアテッレよりも幅広です。

茹で時間は、3分と短め。表面積が広く、くっつきやすいため、大きな鍋で茹でることがポイントです。フェットチーネは、ほうれん草やその他の野菜系を練りこんだ、色付きの麺が数多くあります。クリームやチーズなどの、こってりしたソースを絡めるとおいしくいただけますね。また、バジルペーストやラグーソースなどの濃厚なソースとも合いますよ。

種類が豊富!いろいろなロングパスタ

カッペリーニ

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カッペリーニは、太さが1.2mm未満の極細のパスタです。皆さんお馴染みのそうめん(直径1.3mm未満)並みの細さですよ。イタリア語の「CAPELLO」(カペッロ)、天使の髪の毛が語源になっています。 麺がとても細いので、茹で時間は、1~2分で十分です。冷製のソースやスープ仕立ての料理として楽しむことができますよ。

フィデリーニ

フィデリーニは、スパゲッティーニより少し細く、太さは1.3mm~1.5mmのパスタです。先ほどのカッペリーニとスパゲッティの中間のパスタになります。語源は「糸」、「薄い」という意味のラテン語です。 茹で時間は約6分。少し伸びやすいので、扱いには注意が必要です。あっさりとした軽いソースや冷製パスタに向いていますよ。
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