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「材質」でビアグラスを選ぼう!
この記事は、三越伊勢丹が運営する、食メディア「FOODIE」の提供でお送りします。
今回ビアグラスの違いを教えてくれるのは、30以上のグラスを所有し、お酒の飲み比べを楽しんでいるという伊勢丹新宿店のリビングフロアアテンダント・立石ちあきさんです。
「ビアグラスを選ぶならまずは『材質』を見ましょう。例えば薄いガラスなら飲みくちが繊細になる、陶器なら泡がクリーミーに立つなど、材質によって個性が異なります。同じビールでも器を変えるだけで印象が全然違うんですよ」
今回は伊勢丹新宿店のリビングフロアで購入できるおすすめビラグラス5選を紹介します(立石さんが私物として愛用しているものも多数!)。
【陶器】表面のザラザラでクリーミーな泡立ちに!
1つ目は器デザイナー・田中恒子さんが手がけるブランド<TSUNE>の「麦酒杯」。陶器の温かみある表情が印象的です。
「『麦酒杯』は、名前の通りビールのための酒器。特徴は陶器のザラリとした質感です。このザラザラがあることで、ビールを注ぐとクリーミーな泡ができるんです。泡が立ちすぎるのを防ぐため、一度水にくぐらせてから使いましょう。また、手になじむサイズと形もポイント。ビール=ジョッキのイメージがありますが、すぐに飲まないと泡が消えてしまいますよね。小ぶりな酒器で少量ずつ味わえば、ゆっくり飲んでも最後まで美味しさが続きますよ」
きめ細かくクリーミーな泡は、ビールの味わいをよりまろやかにしてくれます。奥深い味わいが特徴のクラフトビールなどを、じっくり楽しむのにぴったりです。
【銅】熱伝導率が高いので、キンキンを堪能できる
とっても暑い夏の日、キンッキンに冷えたビールを注いでグイッ、プハーッ!! 「冷たさ」からくるクリアな味わいもビールの醍醐味ですよね。爽快感を楽しむなら「銅」がおすすめです。
「熱伝導率が非常に高いことが『銅』の特徴。よく冷やしたビールを注ぐとタンブラーもあっという間に冷たくなり、持った瞬間に『手』で美味しそうなキンキンさを感じることができます。驚くほどの冷たさなので、初めて使う人は皆さん感動されますね。また、タンブラーの表面に浮かび上がる水滴もビールの冷たさを演出するポイント。繊細な鎚目模様からは職人の高い技術が伝わりますし、ビール好きな人へのプレゼントにも最適です」
手で、目で、喉で感じるビールの「キンキンさ」は、「クリア」な味わいをより強調してくれます。熱帯夜の新定番になりそうですね。
【ステンレス】二重構造で「冷たさ」が長続きする
続いては「銅」とは正反対の個性を持つ「ステンレス」のビアタンブラー。金属加工の街として知られる新潟県燕市の職人が徹底して磨き上げた美しいタンブラーです。
「この商品の特徴は『ステンレス』の二重構造。先ほどの『銅』とは正反対で、保温性の高い酒器です。注いでからしばらく経っても冷たさが続くので、テレビや映画観賞のお供に最適。水滴が出ないのでテーブルに輪染みができない利点もあります」
せっかく美味しいビールも、ぬるくなってしまうと残念ですよね。注ぎたてのクリアな味わいを長持ちさせるのがステンレス。さらに内側を鏡のように美しく磨く「ミラー仕上げ」にすることでビールの風味を保ち、底面にあえてヘアライン(傷)を入れることで注いだ時のクリーミーな泡を生み出しているそう。職人の技術を結集させた贅沢なビアタンブラーです。
【ガラス】で繊細な口当たりを強調する
4つ目は日本人の美意識を形にするブランド<TIME & STYLE>のビアグラス。イギリスのパブで見られる「パイントグラス」をモチーフにしたメイドインジャパンの薄吹きタイプです。
「このグラス、よく見ると驚くほど『薄い』ことがわかりますよね。これほど薄くできるのはガラス製だからこそ。飲んだときに口がグラスの存在をほとんど感じず、より繊細な飲み口を楽しめるんです」
上品で繊細な味わいのビールにぴったり。また、グラスは数が増えると収納に悩むものですが、このグラスには胴部分に膨らみがあるため、スタッキングして収納することができます。デイリーに使いたいですね。
【ガラス】ワイングラスでリッチな風味を増幅
ラストは立石さんが「実は、これがいちばん知ってほしい楽しみ方です」というアイテム。シャンデリア&ガラスメーカーとして知られる<ロブマイヤー>の、優雅なブルゴーニュグラス「バレリーナ」です。
「フルーティで上質な香りがあるプレミアムなビールで試してほしいのが、このワイングラス。ガラス特有の繊細な口当たりに加え、丸く膨らんだグラスはビールの香りをふくよかに際立たせてくれます。ステムをそっと持って飲む姿はエレガントですし、美味しいものをスマートに楽しむ女性におすすめ。ただし、絶対に割りたくないので酔っ払ったら使わない方がいいですよ(笑)」
香りで味わう特別な一杯……これまでのビールのイメージが変わるはずです。
クリアな味わいのグラスでゴクゴク喉をならすのもよし、なめらかな泡を強調してじっくり味わうのもよし、ビールごとに異なるフレーバーを感じるのもいいですね。ビール党ならばビールだけでなく「ビアグラス」にまでこだわってみてはいかがでしょう?
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