ライター : ちひろ

たい焼きではなく「鯉焼き」!?

食べ歩きグルメが豊富な場所としても知られている長野県善光寺周辺。善光寺へのお参りと共に参道での食べ歩きが、地元の人はもちろん、観光客の間でも人気となっています。中でも注目を集めているのが「鯉焼き」。 たい焼きならぬ「鯉焼き」とは、いったいどのような商品なのでしょうか?今回は、子供の日にもピッタリと言われる注目の「鯉焼き」をご紹介していきましょう。

長野県 善光寺「藤田九衛門商店」

善光寺駅から430mほどのところにある食事処「藤田九衛門商店」。駅から善光寺に向かう参道の途中となっており、話しながら歩いているとうっかり見逃してしまうことも。この歴史あるのれんを目印に、しっかりと見ながら足を進めましょう。 お店の外観は歴史を感じられる重厚感のある佇まいとなっており、垂水という青い暖簾が目印になっています。
お店の中はダークな木目でまとめられていてシックな雰囲気。1階部分にイートインスペースが無く、テイクアウトのみ。ですが、2階にはお座敷があり、そちらでゆったりと食事やお茶を楽しむことができます。流行りの古民家を想像させるような内観は味があり、とてもフォトジェニック! こちらのお店では、長野県佐久市の名産として知られる佐久鯉を着想し、たい焼きならぬ鯉焼きを作るようになったのだとか。2013年のこどもの日にオープンした藤田九衛門商店さんですが、毎年子供の日になると多くのお客様が訪れ、行列ができてしまうそうです。

まるで芸術品のような鯉焼き「垂水」

見た目がお菓子と思えないほどリアルで繊細な鯉焼き。細部の模様まで細かく描かれています。こちらの鯉焼き「垂水」は長野県産の花豆を使い、自家製の餡を使用した優しい味わいが特徴です。リアルさにこだわり、何度も試行錯誤を重ねて完成したのがこちらの形なのだとか。 店内では名物の鯉焼きだけではなく、こちらのお店のオリジナルグッズを購入することも可能。Tシャツやキーホルダーなど、さまざまな商品が販売されているのでお土産として購入するのもいいでしょう。

職人の技が詰まった傑作

藤田九衛門商店さんの鯉焼きに使用する焼き型は特注。なんでも富山の仏像彫刻師さんが腕を奮って原型となる木彫りの型を作り、そこから最終的に金沢で鋳物師さんにお願いした完全オリジナルです。オーナーの藤田さんは長年に渡って長野で和食の料理人をしていたことから、そこでの経験や知識を生かし、鯉焼きに使用する焼き型や材料にも徹底的にこだわっているのです。 鯉焼きはそれぞれの職人さんの経験と知識、技術、そしてこだわりがぎゅっと詰まった和菓子なのですね。店主の藤田さんは人当たりもよく、その人柄にも惹かれて鯉焼きを買いに来る方もいるそうです。なんでも、お店をオープンした当初はこんなにも売れると思っていなかったとか。その謙虚さも魅力ですね。
見た目のかわいらしさやバリエーションの豊富さから、着々とファンが増えたようです。善光寺といえばグルメなお店が立ち並ぶエリアになっていますが、中でも鯉焼きを扱うこちらの藤田九衛門商店さんは、早朝から行列ができてしまうということで数々の話題を呼んでいるようです。 鯉焼きが食べたくて、何度も足を運んでいるファンの方もいるようですね。

鯉焼きは種類も豊富!

鯉焼きは種類も豊富で、それぞれ全く違った味わいが楽しめます。順番にご紹介していきましょう。

御開帳限定 五色鯉焼

プレーンの他、りんご、ずんだ、さつまいも、ぶどうの全部で5種類。こちらの5種の味がセットになっています。もともとは善光寺の御開帳期間に合わせて販売されたようですが、購入された方は「このセットを購入するために朝早い時間に並んだ」などの感想を残しています。
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