ライター : macaroni 編集部

山口県大島のご当地グルメ「みかん鍋」とは?

山口県には10年以上前から「みかん鍋」という料理があります。エビやつみれ、野菜と一緒に鍋に入っているのは……みかん!? みかん鍋とはその名の通り、みかんを皮ごと入れて作るお鍋なんです!

みかん鍋の発祥は漁業の町・周防大島

Photo by Snapmart

みかん鍋の発祥は、山口県周防大島町。山口県の南東端で、豊かな漁場に囲まれた瀬戸内海の島です。冬でも温暖な気候のため、山口大島みかんが盛んに栽培されている地域です。「温州みかん」という名前で聞いたことがあるかもしれませんね。

そんな、みかんと漁業の町・周防大島で誕生したみかん鍋。正式には「周防大島名物みかん鍋」という名称で親しまれています。町の観光協会と、農業協同組合の合同開発で、みかんと地魚を組み合わせた料理として登場しました。

みかん鍋の4つの定義

島内の料理人が中心となって立ち上げられた「周防大島鍋奉行会」では、「みかん鍋」についての4つの定義を定めています。

1. 「鍋奉行御用達」の焼き印が押されたみかんが出汁に入っていること

ひとつ目は、みかんが出汁のなかに入っていること。JA山口大島と広島環境保健協会の厳しい検査をクリアしたみかんだけが、鍋の素材として認められます。皮に押された「鍋奉行御用達」の焼印が、お墨付きの印!

皮ごと丸々鍋に入れるので、ワックスの付いていないものを使いたいですもんね。

2. みかんの果皮を練り込んだ「地魚つみれ」を入れること

ふたつ目は、「地魚つみれ」を入れること。周防大島の周りで獲れた地魚に、みかんの皮を混ぜて作ります。魚独特のくさみがおさえられ、ふんわりとみかんの爽やかな香りを楽しめるんですよ。

3. みかん胡椒と青唐辛子が入っていること

3つ目は、柚子胡椒ならぬ、みかんの皮から作られる「みかん胡椒」と青唐辛子が入っていること。ピリッと大人味に仕上げるアクセントです。つみれにも、調味料にもみかんを盛り込むなんて、みかん鍋の名に恥じぬ徹底ぶりです!
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ