ライター : マサコ

肉ってそもそも洗うものなの?

洗った方がよい食品、洗わない方がよい食品とさまざまありますがお肉はどうでしょうか。そもそもお肉を洗うのか洗わないのかというと、洗わないで使う人のほうが多いはず。でも、外国では逆に洗うのが一般的だったりします。その差はどこから生まれたのでしょうか?海外の事情も交えてお話ししていきます。

日本ではあまり洗わない?

調理前に日本でお肉を洗わない理由。それはひとえに日本の食肉加工の技術が優れているからといっても過言ではありません。衛生面には特に気を使い、鮮度にもこだわる日本では洗う必要には迫られなかったのだと思われます。
それから日本の人が肉を洗わない理由のひとつに、洗わなくて十分にお肉がおいしいからという理由もあります。じつはきちんと血抜き処理がされていないお肉は、その肉独特のくさみが残るのです。
では、逆に日本以外の国はどうかといいますと、じつは洗うのが一般的なのだとか。後進国では特にその傾向が強まっているようです。

世界の肉事情

日本ではキレイにパックに詰めて売られているお肉が常識ですが、海外ではそうとも限りません。例えば東南アジアの市場では、高温多湿な気候にも関わらず普通に肉を吊したりしたまま販売していたり、ラップもかけられずナタでぶった切ったような状態のまま放置気味に販売されていることもあったりします。そういう状態ですからハエといった虫もやってきますし、衛生面では不安が残りますよね。つまり、洗う=汚れを落とすという概念が大きいのです。

誰がどうさばいたか不安だから洗う

誰がどこでどう加工したお肉なのか。これも「売られているお肉はキレイなもの」と考えている日本人なら気にしないことかもしれません。でも、衛生観念が微妙な国ではそうではないのです。お肉は生モノですからどんな菌が付いているかわかりませんし、パック詰めされていないお肉は、買う人が素手で触りまくっている可能性もあります。菌は見えないものなだけに慎重になるのでしょうね。

着色されているから洗う

日本ではあまり考えられませんが、一部の国では見栄えをよくするためにお肉を着色加工して売る国もあるようです。そのため「洗って食べる」という観念が定着したと思われます。

肉を偽装していたことも!

肉すらも偽装してしまうという事件も起きています。例えば豚肉を加工して牛肉と偽って販売したり、ネズミの肉を羊肉だ偽って販売したり。あるいは、期限切れのお肉を販売してしまったりなど、さまざまな加工がされたお肉かもしれないと思うと、洗うという行動に出るのもわかるかもしれません。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ