そのししゃも、偽物かも!? 本物との見分け方、知ってる?

寒い時期になるとスーパーに並び出す、ししゃも。特に子持ちししゃもなんかは、そのまま焼いてまるごと食べるのが好き、という方も多いですよね。でも、じつはそのししゃもは偽物かもしれません!あなたの食べたそのししゃも、本当に本物ですか?

2018年11月5日 更新

ライター : ニコライ

グルメライター。スイーツやお店の紹介、コラムまで食に関することは幅広く書いていこうと思います。日本酒が好きで飲み歩きも多いこの頃。旅行先のカフェに行くのも好きです。どうぞ宜…もっとみる

そのししゃも、偽物かも

毎年無性にししゃもが食べたくなる時期があります。焼き立ての子持ちししゃもはふっくらしていておいしいですよね。スーパーでも1パック安い時は200円ほどの安価で売っているので、食べたくなったら気軽に食べられるから買おうと思うでしょう。 しかし実は、その安いししゃもは偽物かもしれません。本物のししゃもはもっと味がよく高価なのです。

ししゃもとは

本当のシシャモは回遊魚で、キュウリウオ目キュウリウオ科の仲間でシシャモ属になります。成魚になったときの体長はだいたい10~13cm程度ですが、大きいものになると16cmを超えます。スーパーでよく見かけるので世界中どこでもとれると思いがちですが、本当のシシャモは世界でも北海道の太平洋沿岸の一部でしかとれず、漁獲時期も10~11月と短いのです。 北海道勇払郡むかわ町を代表する魚で、ここでは毎年ししゃもに関する催し物が開かれているので、お近くに住んでいる方は一度本物のししゃもを味わってみて下さい。

ししゃもの年間漁獲量

お店でよく見かけるシシャモは全国で見かけるだけあってその漁獲量は多く年間200万トンを超えます。 一方本物のシシャモは日本でも一部しかとれず、また漁獲時期も限られているため漁獲量は1,000~1,500トンの間を毎年推移しています。一時期は絶滅の危険も危ぶまれていたほどに少ないのです。 その特異性から、北海道のレッドデータブックでは保護を擁する野生生物に認定されています。

名前の由来

シシャモは漢字で「柳葉魚」と書きます。語源はアイヌ語から来ているようです。 アイヌのシシャモに関する伝説は色々あります。有名なものでは、「人間の食べるものがなく飢えに苦しんでいたところ、アイヌの神様が柳の葉を魚に変えて分け与えた」という説や、「アイヌの娘が病気で弱っている父親のために川で祈ったら、空から柳の葉が川に落ちてきて魚に変わった」という説もあります。 本当かどうか今では確かめるすべがありませんが、アイヌにおけるししゃもとは、神様が分けてくれた神聖な食べ物だったのです。

手近なししゃもをよく見てみよう

本場の人がみると全国のスーパーで売っている偽ししゃもとの違いが一目瞭然だそうです。特に子持ちししゃものサイズになると大きさに差があります。 偽物のししゃもは産卵をするための餌を探す時期に獲るため脂肪分が多く、本物はその時期には収穫しないため偽物と比べ脂肪が少なく痩せているのが特徴的です。

あの“ししゃも”の正体は

全国のスーパーで見かけるししゃもは別名カラフトシシャモ(英名:カペリン)と言います。同じキュウリウオ目キュウリウオ科の魚ですが、シシャモ属ではなくカラフトシシャモ属です。収穫地域は北太平洋と北大西洋なのでとても広く、漁獲量も本物とは段違いに多いです。不思議なことに本物のシシャモがとれる北海道沿岸ではあまり見かけません。 通常体長のサイズは本物と比べてあまり変化は見られません。口や目が本物と比べて小さく後ろにある脂びれは大きくなっています。また産卵期になると本物は全身が黒ずむのに対し、カラフトシシャモはそのような変化は見られず、全体的に青みを帯びたままです。

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