栗の実だと思ってた部分は「種」だった!じゃあ実はどこ?

甘くてホクホクの栗ですが、食べていたのは種だったという事実をご存知ですか?栗はリンゴやみかんなどと同じ果樹の実です。するどいトゲトゲをもつイガは皮で、固い殻の部分は果肉にあたります。知っておきたい栗の雑学、ぜひチェックしてみてください!

だれも栗の実を食べたことがない?

秋は、お野菜からお魚、果物まで、おいしい食べ物であふれる季節ですよね。旬を迎えるさまざまな食べ物の中でもとくに栗に目がないという方も多いでしょう。しかし、みなさんが毎年おいしいと思って食べていたのは、栗の“実”ではなく種だったことをご存知でしたか?

実だと思ってた部分は“種”だった

私たちが蒸したり栗ご飯にして食べている栗は、じつは栗の種の部分。ほかの果物であれば、普通は食べずに捨てる種が、栗のもっともおいしいところ

では、栗の実はどこかというと、渋皮と鬼皮と呼ばれている固い殻の部分をさします。“皮”と名がついていても、栗の実です。そして、栗を包んでいる一番外側のイガは栗の皮なのです。

ちなみに、通常ひとつの栗には3つの実が入っています。栗を食べるときに丸みを帯びた栗に混じって、平べったい形をした栗を見たことはありませんか?この実は、両脇から栗に挟まれて成長するため、あのような形になっているんですよ。

くるみも同じでした

栗よりもさらに固い殻に覆われたくるみですが、構造は同じです。くるみ割り機をつかわないと割れないほど固い殻は実であり、一般的に食べられている部分が種にあたります。くるみは固い殻をつけたまま植えて栽培することができますが、簡単にではありません。

くるみが発芽するためには、湿度が高く寒い環境が必要です。そのため、種類にもよりますが、発芽までのおよそ3~4ヶ月の間、湿気を与える必要があります。湿度を与える際には、気温が2〜5度の環境を保つようにミズゴケに包んだり湿った砂の中に埋めたり、またはビニールにいれて冷蔵庫に入れるなどします。

くるみの栽培は時間と手間がかかり、手順通りに行っても上手く芽がでないこともあります。

【疑問】種を植えたら栗が育つ?

私たちが食べていた部分は栗の種ということがわかりました。ならば、あの、ころころとした栗を土に植えたら、新たな栗の樹が育つと思いますか?答えは、ノーです。実際に栗を栽培するときには、くるみと同じように殻ごと土に植えます。
栗の栽培は比較的挑戦しやすく、ビニール袋の中に土を入れ、全体を湿らせたあと殻ごと栗を入れます。ビニールを鉢植えに直接入れて暗いところに置いておくと、秋口に植えた栗は、うまくいけば翌年の春には芽が出ます。

栗の鬼皮の中には虫が発生しやすいのですが、この栽培方法を行うと、虫が殻の中に卵を産んでしまったものからは芽が出ません。芽が出たものだけ植えかえて育てます。

ちなみにイガの役割って?

鋭いイガに覆われた栗の皮は、持っただけでも痛いですよね。栗はなぜあんなにも鋭いトゲに包まれているのでしょうか。本当の理由ははっきりとわかってはいないようですが、動物からの捕食を防ぐためと、害虫から種を守るための2つの理由が考えられています。

動物からの捕食を防ぐため

栗は鬼皮ごと土に植えて苗木を育てるとさきほど説明しました。自生している栗の木は、落ちた栗の実をリスや鳥などの動物に食べられてしまっては、繁殖ができなくなってしまいます。そのため、イガは動物からの捕食の量をコントロールするためのだという説があります。

害虫から守るため

イガは実が熟す頃、4つに割れて実を落とすため、動物からの捕食を守るという説は疑問が持たれています。栗の実の中に小さなウジのような虫がわくのはよくある話なのですが、これは、クリシギゾウムシの幼虫であることが多く、ゾウムシのメスは、イガが緑色をしている頃、鬼皮に穴を開けて中に卵を産みつけます。卵は栗の実の中で孵化し成長します。

イガがあってもゾウムシの攻撃を防ぐのはむずかしいのですが、イガがなければ、ほかの虫からの攻撃も受けるでしょう。

話の種にいかがですか

これまで食べていた甘くてホクホクの栗が実は種だったという事実、いかがでしたか?種を食べていたという事実よりも、鬼皮や渋皮が果肉にあたる部分ということに驚きました。これからの季節、蒸しても茹でても、お料理に使ってもおいしい栗。食べるときにちょっと思い出して、よかったら食卓の話題にしてみてくださいね。

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