作り方

カスドースのベースとなるカステラを十分に冷まし、表面の茶色い部分をそぎ落とします。それらをひと口サイズに切りわけたら、よく乾燥させるのがポイントです。 しっかりと乾燥させたカステラに、今度は卵黄を染みこませます。フレンチトーストのカステラ版、というイメージです。表面が黄色くツヤツヤと輝き、この状態を見るだけでもよだれがあふれ出します。 続いてよく熱したフライパンもしくは鍋に、たっぷりとハチミツをたらします。その上に、卵黄にさらしたカステラを浮かべ、表面がサクサクになるまで軽くコーティングしてください。表面のたまごがパリッと固まり、美しい黄金色と独特の食感を作り出すのです。 最後に上からグラニュー糖をまんべんなくまぶすと、きらきらとした白い砂糖の粒子が輝き出します。ようやく、カスドースの完成です。

本場長崎のカスドースは「平戸蔦屋」

平戸蔦屋は、文亀2年(1502年)創業の歴史ある菓子舗。「カスドース」の元祖とも呼ばれ、九州最古の菓子店として平戸を代表する存在となっています。また、平戸藩主・松浦家おかかえの菓子司としても歴史に名を残す由緒あるお店です。 現在では銘菓のカスドースをはじめ、慶弔の席で用いられるごぼう餅など、昔ながらの味を手作りしています。そんな平戸蔦屋を守る当主は、なんと現在で24代目。平戸藩主・松浦家が愛した味を、そしてかつては庶民が口にできなかった味を誰もが楽しめるように守り続けているんです。

平戸蔦屋のカスドースの金額は下記の通りです。 5ヶ入り972円 ・9ヶ入り1,728円・15ヶ入り2,808円・20ヶ入り3,672円(金額はすべて税込み)。ちなみに賞味期限は、商品に記載されている製造日より14日間です。 たまごひとつにも深いこだわりがあり、ブランドだけでは選ばずできあがりのバランスを重視して厳選しています。グラニュー糖は一般的なものより溶けにくいものを使用して、見た目も美しいカスドースに仕上げているんだそう。

店舗情報

【平戸蔦屋 本店】 住所:長崎県平戸市木引田町431 按針の館、内 電話:0950-23-8000 営業時間:9:00~19:00 営業日:年中無休 参考URL:https://tabelog.com/nagasaki/A4202/A420202/42008388/ 公式ホームページ:http://www.hirado-tsutaya.jp/
【平戸蔦屋 桟橋店】 住所:長崎県平戸市崎方町825 電話:0950-22-5501 営業時間:8:00~19:00 営業日:年中無休 参考URL:https://tabelog.com/nagasaki/A4202/A420202/42005490/ 公式ホームページ:http://www.hirado-tsutaya.jp/

東京でカスドースを買うなら「長崎よかもんショップ 四谷」

東京でカスドースを食べたいと思ったら、「長崎よかもんショップ 四谷」を訪れてみてはいかがでしょう。長崎県が首都圏に特産品販路を開拓するために開設した、東京産業支援センターのバックアップを受けるアンテナショップです。

その時期の出荷状況によって変わるようですが、「長崎よかもんショップ 四谷」では平戸蔦屋ではなく「湖月堂老舗」に変更になる場合もあるとのこと。お目当ての「カスドース」以外にも、長崎ちゃんぽんや皿うどんなど、長崎にまつわる名産品が300種類用意されています。思いがけず、長崎名物との新しい出会いがあるかもしれませんね。

店舗情報

【長崎よかもんショップ 四谷】 住所:東京都新宿区四谷1-10-2 長崎県東京産業支援センター1階 電話:03-5315-4010 営業時間:11:30~19:00まで 営業日:月~土(祝祭日・年末年始を除く) 参考URL:https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13176392/

おわりに

長崎県にはもうひとつの銘菓「カスドース」についてご紹介しました。ポルトガルから日本に伝わったこのスイーツは、かつてはお殿さまだけしか食べられなかったという、由緒あるお菓子だったんですね。 長崎まで足を運ばなくとも、都内にある「長崎よかもんショップ 四谷」で購入可能です。カロリーを忘れて、思いっきり甘いものを食べたいときはぜひカスドースを食べて、そのおいしさに酔いしれてください。
▼長崎県のスイーツ店は、下記サイトから探せます!
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