薬の副作用

鎮痛薬や解熱薬など、風邪を治すために飲む薬のなかには、味覚障害の原因となるものがあります。処方された薬を飲んでから食事の味を感じにくくなったという場合は、かかりつけ医や、薬剤師に相談しましょう。

また、薬を購入する際には、味覚にかかわる副作用がないか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。(※1)

風邪で起きる味覚障害の治し方

食生活が乱れていたり、食事が偏っていたり……といったことに心当たりがある方は、亜鉛不足の可能性があるため、まずは亜鉛が豊富な食材を摂りましょう

亜鉛は、魚介類や肉類のほか、豆類、野菜類などに含まれているため、バランスよくさまざまな食品を摂ることが大切です。とくに豊富なのは、牡蠣やうなぎ、牛肉や豚肉の赤身。やわらかく煮ると、風邪のときでも食べやすくなりますよ。

また、加工食品に含まれている食品添加物が、亜鉛の吸収を阻害するため、加工食品ばかり食べるのは避けましょう。(※1,4)

味覚を維持するために、亜鉛を摂ろう!

風邪による嗅覚の低下をはじめとして、味覚の低下にはさまざまな原因がありますが、食生活もそのひとつです。食事の栄養バランスが崩れていると、亜鉛が不足し、味覚を感じにくくなるおそれがあります。風邪をひいているときも、亜鉛が豊富に含まれる肉類や魚介類をしっかり食べ、味覚を維持することが大切です。

亜鉛をしっかり摂っているのに、味を感じにくい場合は、嗅覚障害や薬の副作用が原因かもしれません。かかりつけの病院を早めに受診してくださいね。
【参考文献】
※1 かぜと耳鼻咽喉科疾患 味覚障害|前田英美 MB ENT, 212号 Page 26-31(2017)
(2020/04/20参照)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ