風邪をひくと味覚がなくなる?意外と知らない風邪と味覚の関係とは

風邪をひくと体にさまざまな変化が現れます。発熱、咳、倦怠感など症状は人それぞれですが、味覚に影響がある人も多いのではないでしょうか?急に味がわからなくなった、おいしく感じられなくなった……これらは風邪の影響かもしれません。この記事では、風邪と味覚の関係をご紹介します。

2020年4月23日 更新

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

<学歴>2015年4月 杏林大学大学院医学研究科 卒業(外科系外科学 専攻) 2015年9月 医学研究科博士号学位 取得 <医師国家試験及び医籍> 1997年4月11日 第91回 医師国家試験 合格 …もっとみる

ライター : ニコライ

グルメライター。スイーツやお店の紹介、コラムまで食に関することは幅広く書いていこうと思います。日本酒が好きで飲み歩きも多いこの頃。旅行先のカフェに行くのも好きです。どうぞ宜…もっとみる

風邪で味覚がなくなる?

風邪をひいたとき、「おいしい」という味の感覚が急にわからなくなった経験がある人は多いのではないでしょうか?風邪の症状は人によりさまざまですが、嗅覚が低下すると、味覚に影響を及ぼすことが知られています。

味覚が低下すると、せっかくの食事がおいしく味わえなかったり、料理を作る際の味付けに困ったりと、何かと不便ですよね。また、味覚の変化によって食欲がなくなり、栄養不足となる場合もあります。食事からしっかり栄養を摂って風邪を治すためには、味覚が必要だといえるでしょう。(※1,2)

味覚について

甘い・辛い・苦い・酸っぱいなどの味を感じられるのは、味覚が正常にはたらいているためです。食べ物の味を感じると、食欲がわくのはもちろん、腐った食べ物を避けるのにも役立ちます。また、唾液や消化液の分泌にも味覚は関わっており、消化を促進してくれますよ。

風邪によって味覚が低下すると、食欲が低下して健康を損うおそれがあります。「味わう」ことによって、体と心が満足感を得るために、味覚は私たちの日常に欠かせない大切な感覚です。(※1,2,3)

風邪で味覚に異常をきたす原因

味覚自体の低下

「亜鉛」は、舌表面の粘膜にある「味蕾(みらい)細胞」の生産に必須の栄養素。偏った食事によって亜鉛が不足すると、味蕾細胞の新陳代謝が滞り、味を感じにくくなってしまいます。風邪のときの食事は、亜鉛不足にならないよう注意が必要です。

また、加齢とともに味覚が低下し、60~70代から味覚の変化を感じる方が多いといわれています。(※1,4)

嗅覚の低下

風邪が悪化するにつれて味覚が変化した場合、「鼻づまり」によって嗅覚が低下したことが関係しているかもしれません。無関係に思えるかもしれませんが、実は、嗅覚は味覚に深くかかわっているためです。

舌がとらえた味覚とともに、鼻の神経は食品の匂いを識別して、脳へその刺激を伝達します。味覚と嗅覚から得たふたつの情報から、脳が「風味」を認識するというわけです。塩味、甘味、酸味などは嗅覚がなくても認識できますが、複雑な風味を味わうには、嗅覚が欠かせません。(※1,5)

嗅上皮粘膜(きゅうじょうひねんまく)の炎症

ウイルス性の風邪に感染すると、鼻の内側を覆う粘膜である「嗅上皮」が萎縮したり、炎症を起こすことも。嗅上皮には匂いを感知する「嗅覚受容器」があるため、嗅上皮の炎症が嗅覚障害の原因となってしまいます。

前述した通り、嗅覚は風味を感じるのに欠かせない感覚です。嗅上皮の炎症により、食事の風味がわからなくなる場合があります。(※1,5)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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