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ぼたん鍋とは
ぼたん鍋とは、いのししの肉を具材に加えた鍋のことです。いのししの肉は日本全国どこでも入手できるので各地でこのような鍋が存在しますが、発祥の地は丹波篠山だと言われています。ぼたん鍋に使われるいのししの肉は古く縄文時代から貴重な食料として食されており、このことは古事記や日本書紀にも見られるほど、一般的に浸透していたようです。
なぜ、猪鍋ではなく「ぼたん鍋」?
なぜ、いのしし肉の鍋が「ぼたん鍋」と呼ばれるようになったのでしょう?これには諸説あります。ひとつは、煮込んだとき脂身が縮まる様子がぼたんの花のように見えることから名付けられたという説。もうひとつは、大皿に花をかたどって飾ることによって、お肉の鮮やかな赤色が、まるでぼたんの花のように見えることから名付けられた説。
さらにここから、猪をぼたん、馬をさくら、鶏をかしわ、と呼ぶことにも注目してみましょう。その起源は仏教が伝来した大化の改新のころだといわれています。仏教の教えにより肉を食すことが固く禁止されていました。しかし肉を食す習慣は根強く残っていたため、気づかれないよう花などの名前に例えて、隠れて食べ続けていた言葉が今に残っているという歴史的背景があるようです。
基本のぼたん鍋レシピ
ごぼう、白菜、もやし、えのき、しいたけ、しめじ、舞茸、長ネギ、ごぼう、大根など鍋をする時に入れる具材を食べやすい大きさに切って下ごしらえしておきます。鍋にお湯を沸かし、いのししを軽く下ゆでします。その際に出るアクは綺麗にとっておきましょう。
だし昆布を根菜類とともに入れて、沸騰するまでわかし、沸騰したらだし昆布を取り出します。一度火を止めて、水、日本酒、みりん、赤みそ、合わせみそまたは白みそ、さとう、胡麻ペーストを入れてスープを作ります。あとは具材を入れて煮込むだけ!
お好みでたまごをつけて食べるもよし、薬味として山椒をいれるもよし。お鍋なのでそれぞれ楽しんでわいわい食べましょう!
東京でぼたん鍋が食べられるお店3選
東京では「ぼたん鍋」という名前ではなく「しし鍋」という名前で呼ばれることも多くあるんですよ。それではここで、東京でおいしいぼたん鍋が食べられるお店をご紹介します。
1. 両国「ももんじや」
山くじらすき焼きの「ももんじや」。両国駅からわずか5分の場所にありアクセスもとても便利です。国技館付近で9代にも渡って続くぼたん鍋の老舗店で、享保3年(1718年)創業のお店です。昔の人はいのししなどの獣肉料理のお店のことを「ももんじ屋」と呼んでいた名残なのだそう。当時はたくさんお店があったようですよ。お店には80席あり、宴会や会食ができる広い座敷は最大で40人が集えるほどの広さがあります。
猪鍋
「ももんじや」では、ぼたん鍋発祥の地とされる兵庫県丹波篠山地方から、天然ものの最高級いのしし肉をお取り寄せして提供しています。いのししの中でも一番おいしいとされる部位である、バラはゆっくりと時間をかけて煮込めば煮込むほど、あぶら身に味が染みわたります。単品でいただけるのはもちろん、前菜、ぼたん鍋のコースは6,300円からあります。
初めてぼたん鍋を食べるという方には、ぼたん鍋とごはん、お新香、なめこ椀がついているお定食がおすすめですよ。ぼたん鍋以外にも、鹿肉の鍋や、熊肉の鍋など、日頃あまり目にすることの少ない珍しいメニューもいただくことができます。
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