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辛さの単位「スコヴィル(スコビル)値」
スコヴィル(スコビル)値とは、トウガラシに含まれるカプサイシンという辛味物質の割合を測定したもので、正式にはスコヴィル辛味単位(Scoville heat units/通称:SHU)と呼ばれています。化学者ウィルバー=スコヴィル氏の名前が由来です。
栽培する場所の気温や土壌、管理方法などによって品種が同じものでも辛さの数値(スコヴィル値)に差があるため、あくまでも目安としているそうです。
カプサイシンとは
カプサイシンは、「辛い」と感じる原因となる成分。舌の痛覚神経を刺激することで「辛い!」と感じるように作用します。カレー粉やキムチ、ラー油等のトウガラシを使った調味料に含まれ、食欲増進の効果があるそうです。また、体脂肪分解の促進に役立つことでも知られています。
定番トウガラシのスコヴィル値は?
ここで、家庭料理や外食で一般的によく使われる定番トウガラシのスコヴィル値をご紹介します。
まず、日本の代表的なトウガラシ「鷹の爪」のスコヴィル値は、約40,000〜50,000SHUです。
韓国料理のチゲでおなじみ、「韓国辛味唐辛子」のスコヴィル値は約20,000〜50,000 SHUとされています。
パスタやピザに用いられることの多いタバスコソース のスコヴィル値は約2,500〜5,000SHU。
タバスコソースの原料「タバスコペッパー」自体のスコヴィル値は約50,000SHUですが、お酢を加えることで辛さを軽減しているんですね。
スコヴィル値の高いトウガラシ
特に辛いトウガラシの種類をいくつか紹介をします。激辛料理が大好きな人でも、その信じがたい数値に驚くはず。試してみる勇気、ありますか?
ハバネロ
世界的に有名なハバネロは、メキシコのユカタン半島が原産。猛烈な辛さの中にもフルーティーな香りがあるので日本ではスナック菓子にも使われています。スコヴィル値は約100,000~350,000SHU。辛さはハラペーニョの約80倍、タバスコの約10倍です。
キャロライナ・リーパー
エド・カーリー(Ed Currie)氏が栽培しているこのトウガラシは、激辛トウガラシとしてよく知られる「ハバネロ」の10倍の辛さ。キャロライナ・リーパーに触れた手で目をこすると、失明のおそれがあるほど危険で、口にした瞬間に気絶してしまうといわれています。スコヴィル値は約3,000,000SHU。調理の際には、防護服を着用するほどだそうです。
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