貧血が悪化する

氷食症になって氷を大量に食べていると、氷以外の食事量が減ることがあります。すると、食事から摂れる鉄の量が減り、氷をさらに食べたくなるおそれが。氷食症を放置していると、鉄不足が進んで悪循環に陥ってしまいます。

鉄が不足すると疲労感や息切れなどの症状が出るほか、指の爪が薄くなったり、口角炎や舌炎になったりします。鉄欠乏性貧血が悪化するおそれがあるため、氷食症は早めに治療しましょう。(※1,4)

歯が欠ける

大量の氷をガリガリと噛んで食べ続けていると、歯に負担がかかります。氷食症を放置していると、歯の表面が徐々にすり減るおそれが。歯の表面がすり減ると、冷たい水がしみるようになります。

また、氷を噛む力が強すぎたり、縦方向ではなく斜めや横から歯に力が加わったりすると歯が割れることがあります。

ほかにも、あごが痛くなったり、口が開きにくくなったりする顎関節症を引き起こすおそれが。歯やあごを傷めないよう、氷食症は放っておかないようにしましょう。(※1,5,6,7)

妊婦や子供が氷食症になるおそれも

妊娠中や授乳中は鉄の需要が増えるため、一時的に無性に氷を食べたくなる場合があります。とくに妊娠中は、摂取した鉄が胎児の成長に優先的に使われることから、鉄が不足しやすいので注意が必要です。

また、急激に身体が成長する乳児期後期~2歳や、思春期の子供は鉄が不足しやすく、氷食症になる場合があります。思春期の場合は生理の始まりや、部活動での激しい運動が鉄不足につながるおそれも。子供が氷を好んで食べている場合は、鉄が不足しているかもしれません。(※1,8,9)

氷食症を予防する方法

鉄分が豊富な食材を摂る

氷食症の原因となる鉄欠乏性貧血にならないためには、食事から鉄を摂取することが大切です。食べ物に含まれる鉄には、レバーやかつおなどに豊富なヘム鉄と、小松菜やひじきなどに豊富な非ヘム鉄があります。ヘム鉄のほうが、非へム鉄よりも体内への吸収率が高いです。

非ヘム鉄は動物性たんぱく質やビタミンCと合わせて摂ると、吸収率がアップします。動物性たんぱく質は肉や魚に、ビタミンCは柑橘類や野菜類に豊富です。(※4,8)

1日3食、バランスの良い食事を摂る

鉄不足にならないようにするには、バランスの良い食事を意識するのが一番の近道です。また、偏食や欠食を避けて、朝・昼・夜の3食をきちんと食べるようにしてくださいね。

バランスの良い食事とは、ごはんやパンなどの主食に、主菜・副菜・汁物を合わせる定食スタイルの食事のことを指します。主食にはヘム鉄や動物性たんぱく質が摂れる肉類や、赤身魚を活用するのがおすすめ。副菜や汁物には、小松菜やひじきなど非ヘム鉄が豊富な食材や、ビタミンCが多く含まれるいも類などを使いましょう。(※4,8,10)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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