「英国文化へのリスペクト」とは

Photo by 一般社団法人ティー・ホスピタリティ協会

――おふたりが考える「英国文化へのリスペクト」とは何でしょうか。
麻子:アフタヌーンティーは自由に楽しんでよい一方で、提供側には文化への理解やリスペクトも必要だと私は考えています。一気に出してもよいけれど、「スコーンを温かいうちに先にどうぞ」というのは違うなと。

海外の日本食レストランで、最初にご飯と汁物を「温かいうちにどうぞ」と言われるのは違和感があるのと同じで、提供する側の理解は必要だと思います。
マーカス:無理にゴージャスにする必要はないと考えています。たとえばサンドウィッチ1種類、大きいスコーンがひとつ、ケーキをひとつでも立派なアフタヌーンティーです。

今、日本ではスイーツビュッフェのようなアフタヌーンティーも見かけますが、やはり「サンドウィッチ・スコーン・ペイストリー」の構成こそが本来のアフタヌーンティーの形なんです。

日本だからこそできる、新しいアフタヌーンティーの形

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――日本には、どんな可能性があると考えていますか。
麻子:「ここで変えていかないと大変なのでは」と思っていたら、日本のあるホテルがお茶のメニューのテコ入れを実施したんです。実際に行ってみると和紅茶、煎茶をマネージャーが選んでいて、お茶好きの間ではあっという間に浸透しました。なので、需要はあると思っています。
今、世界のアフタヌーンティーでは紅茶に限らず、煎茶、玉露、かぶせ茶、玄米茶なども境界を越えて楽しまれています。日本には緑茶も和紅茶も、いいお茶がたくさんありますよね。

一方で、国内ではペットボトル以外の日本茶消費が必ずしも多いとはいえず、茶業界では後継者不足などの課題もあります。日本茶の輸出拡大や海外でのブームに注目が集まっていますが、これからの世代にもお茶を楽しむ人がもっと増えてほしいですね。

アフタヌーンティーは、日本のお茶の魅力に若い世代が気づくきっかけになるとも思っています。

アワードを通して実現したいこと

――このアワードを通して、どんな未来を作っていきたいと考えていますか。
麻子:「お茶がおいしいこと」「日本茶を含む多様なお茶の魅力を伝えていること」「英国文化としてのアフタヌーンティーへの理解と敬意があること」の3つを浸透させたいですね

アフタヌーンティーをただの流行ではなく、英国文化への敬意を持ちながら、日本でこれからも発展させていきたいです。

アワードを通して「お茶の大切さ」を伝えるとともに、「日本のお茶」全体の価値を高め、ホスピタリティの現場で正しく伝えていく未来を作っていきたいと考えています。
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