ライター : チョビ子

ホテルニューグランド内にある「The CAFE」

横浜の老舗「ホテルニューグランド」は宿泊はもちろん、元町・中華街駅から徒歩1分という立地の良さから結婚式・披露宴やコンサートなどにも利用される昭和二年創業の老舗ホテルです。 そのホテルの一階にある「The CAFE (コーヒーハウス ザ・カフェ)」というコーヒーハウスをご存知ですか?数々の洋食を日本に広めた歴史あるカフェなんです。
クラシックでおしゃれな外観は1927年開業時に銀座和光などを設計した渡辺仁さんによるもので、ホテルニューグランドにはマッカーサー元帥やチャーリー・チャップリン、 ベーブ・ルースをはじめ、多くの著名人が宿泊したのだそうです。 1992年には横浜市歴史的建造物に指定、2007年には、経済産業省が選んだ近代化産業遺産の認定を受けたそうで、ヨーロピアンテイストをコンセプトに、横浜・山下公園前のランドマークとして親しまれ続けています。
こちらがザ・カフェの入り口。昔から変わらないデザインなのに今みても、とってもおしゃれ。
木目を基調としたインテリアで温かみのある店内。広々としているのでゆっくりとくつろげそうです。
別の角度から見てもテーブルごとの間がかなり離れているのがわかります。
外側のテーブル席、外観の赤い屋根の出窓が内側から見ても可愛らしい雰囲気を出しています。ここから見える景色は、車通もありますが緑が多く、自然と都会が融合した雰囲気です。

ここが発祥!スパゲティナポリタン

終戦後、GHQ将校の宿舎として利用されていたホテルニューグランド。そこで米兵が茹でたスパゲッティに塩、胡椒、トマトケチャップを和えた物を食べているのを見て、アレンジ加えて生み出されたのがこのナポリタンなのだそうです。
ナポリタン発祥のお店と知ってか知らずか、カフェでの人気メニューの一つで、多くのお客さんが元祖ナポリタンを注文されるのだそう。
特徴的なのはたっぷりのマッシュルームと脂身の無いベーコン、そしてトマトソースは甘みがほとんど甘みが無いことです。 パスタはかなり柔らかめだそうで、今はアルデンテが流行っていますが、発祥当時はそうではなかったのかもしれませんね。

他にもある、ホテルニューグランド発祥メニュー

シーフードドリアもここホテルニューグランドの発祥メニューの一つ。初代料理長のサリーワイルさんが体調を崩した外国人客のために、 何か喉の通りの良いものをと考案した料理なのだそうです。 シーフードドリアも日本が発祥だなんて驚きですね。
特徴は「ホタテと海老でご飯にたどりつけ無い」とまで言われるほどの具沢山ぶり。シーフードでご飯にたどり着け無いドリア、聞いただけでよだれが出そうです。
そしてカフェ目的で行く方向けにはこの「プリン・ア・ラ・モード」。アメリカ人将校夫人たちを喜ばせたいと、当時のパティシエが考案したメニューです。昔からスイーツは女性を喜ばせるためにあったんですね。
中央のプリンはカラメルの苦さとバニラの優しい香りがちょうどいい、卵たっぷりの滑らかな食感だそうです。 果物もバニラアイスに負け無いくらいの甘さだそうで、お子様連れの方にもぴったりのメニューかもしれませんね。
ここへ来たら食べなくては帰れない、というくらい有名なメニューが目白押しの「ザ・カフェ」で、すべての発祥メニューを制覇してみてはいかがでしょうか? 夏休みのいいイベントになりますよ♪

記事詳細

【The CAFE (ザ・カフェ)】店舗情報 住所:神奈川県横浜市中区山下町10 ホテルニューグランド本館 1F 電話番号:045-681-1841 営業時間:10:00~21:30(L.O.21:00)無休 参考URL:http://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14000136/
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