家族経営のウイスキー蒸留所「Patio29」

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ウィンターズのレイルロード通りにある、家族経営の蒸留所「Patio29」。クラフトウイスキー、ジン、ウォッカ、ラム、ブランデー、スピリッツ製品などを製造する会社です。

原料には地元産の新鮮な穀物やくだものを調達、独学ながら蒸留酒の受賞歴もあるのだそう。

ブラックチェリーの芳香に満ちたウイスキー

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数あるラインアップのなかで特に惹かれたのが、天然の香料で風味づけしたフレーバーウイスキー。シナモンやオレンジなどのフレーバーを試飲し、「Harmon's Hot Pix™ BLACK CHERRY WHISKEY」の味に、“ついに出会った” と思わず頷きました。

口に含むと、ブラックチェリーの甘みと酸味が交わったような芳醇な香り。

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店内を散策していると、突然「つまようじ」の展示を発見。頭にが浮かびながらも、説明文に目を向けると、実は歴史的な関係がありました。

1954年、先代が「シナモン風味のつまようじ」を販売し、食欲や喫煙欲を抑えるアイテムとして人気を集めたそう。

同社のフレーバーウイスキーは、この「Harmon's Flavor Pix(ハーモンの味付きつまようじ)」の懐かしい風味を再現するべく作られているということでした。家族の歴史を新しい形で蘇らせる、素敵な取り組みですね。

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テイスティングルームでは、スピリッツのテイスティングメニューやクラフトカクテル、軽食を提供。オリジナルのグラスやアパレルも販売しており、ウィンターズ土産におすすめです。

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ちなみに「Patio29」の “29” は銅の原子番号、高品質の蒸留酒を製造するために必要不可欠な存在である銅を表しているとか。(どうりで店内に銅の装飾やアイテムが並んでいるわけだ……!)

はちみつとミードのテイスティングルーム「the HIVE」

Photo by Max Whittaker

ウィンターズから車で20分ほどのウッドランドへ。「the HIVE」は、はちみつとミード(蜂蜜酒)のテイスティングルーム。アメリカ全土から集められた、約33種類のはちみつやミードが販売されています。

はちみつ、ミード、ミツバチについて知る場として、施設の見学ツアーやガイド付きテイスティングも実施されており、事前に予約すればツアーに参加できますよ。

約50年続いている、家族経営の会社

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「The HIVE」を拠点とする、「Z Specialty Food」は代々家族経営で続く食品会社。ツアーでは家族の歴史、またはちみつがどのように出荷、保管され、流通されているかを学ぶことができます。

社内に飾られた写真が、伝統と歴史、家族愛を物語っていて素敵。

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ただお買い物するだけでも満喫できるのですが、ガイド付きテイスティングをお願いするとより充実した時間に。

にしても、あまりの種類の多さに迷ってしまう〜!はちみつ好きにはまさに天国。日本ではあまり馴染みのない、ミードの世界にも目覚めそうです。

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「California Yellow Star Thistle Honey」7ドル〜
“Gourmet Honey Collection(グルメ ハニー コレクション)” は、同社を代表するシリーズ。試食したなかでも気に入ったのが、黄金色に艶めく「California Yellow Star Thistle Honey」です。

コレクションのなかで初めて提供された品種で、“アメリカ最高級のハニー” や “ハニーのシャンパン” と評されたこともあるとか。

そのほかにもオレンジブロッサム、ブラックベリーやハワイアンクリスマスベリー、ひまわりやユーカリなど、実に個性豊かなラインアップです。

アボカドやコリアンダー!? 変わり種も目白押し

Photo by macaroni

“Golden Reserve Honey(ゴールデン リザーブ ハニー)” には、コリアンダーやアボカド、チコリといった変わり種も!ミツバチが吸う蜜によって、こんなにも香りや味、テクスチャーが変わるなんて……。

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カリフォルニアは、温暖な気候や豊かな自然環境に恵まれた土地。そのため、多種多様なはちみつが生産されています。地域ごとの特徴を生かした高品質なはちみつをお土産にするのもいいかもしれません。

「River Fox Train」でレールバイクを体験!

Photo by Max Whittaker

さらにウッドランドから少しだけ移動して、ウエストサクラメントの「River Fox Train」へ。ここは、クリスマスやバレンタイン、没入型「マーダーミステリーディナー」などのテーマ列車への乗車、レールバイクの体験ができるスポットです。

Photo by macaroni

線路沿いをレールバイクで走り抜ける、新感覚のアクティビティ体験に参加。往復で約1時間、川沿いやヨロ郡の田園地帯をクルーズします。

レールバイクは1台で2人乗り。背もたれ付きのサドルとペダルがついています。

Photo by macaroni

ペダルをこぎ始めると、グイーンと前進。怖いくらいに前進。電動アシストがあるため、思いのほかスピードが速い!

自転車や車とも違う、風を感じながらの疾走感がたまりません。線路の上という非日常的なシチュエーションも魅力のひとつ。

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発着地には、かわいらしい屋外のカフェスペースやテラス席も。いつかの映画で観たような、西部劇風のセットに心が踊ります。
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