ライター : macaroni公式

あの人気パンがリニューアル!おいしさの秘密は油!?

Photo by macaroni

最近、健康を意識する人を中心に人気の「こめ油」。毎日の料理に使うという人も増えているのではないでしょうか?なかでも、築野(つの)食品工業株式会社の「こめ油」は国内でのシェアNo.1。家庭用だけでなく、業務用として、誰もがよく知る商品にも使われていることをご存じでしょうか?

そのひとつが、敷島製パン「Pasco」の人気商品「国産小麦と米粉のロール」。

そこで今回は、
・敷島製パン株式会社の企画担当・野呂さん
・敷島製パン株式会社の開発担当・山木さん
・築野食品工業株式会社の営業担当・竹中さん
の3名を直撃取材。

「国産小麦と米粉のロール」にこめ油を使用している理由や、進化したおいしさ、「こめ油」の魅力について聞いてきました!

米粉の特徴を引き出した、Pascoの「国産小麦と米粉のロール」

Photo by macaroni

試作の様子
――まずは、「国産小麦と米粉のロール」について教えてください。

Pasco 野呂さん:「国産小麦と米粉のロール」は、Pascoの国産小麦シリーズのなかでも、パッケージや名前を変えながら長年愛されてきたロングセラー商品です。国産小麦と新潟県産米の米粉をブレンドし、米粉の特徴であるもちもちとした食感と米粉由来のやさしい味わいを引き出しました。トーストすることで、外はパリッと香ばしく、中はまるでお餅のようなもっちりとした食感を楽しんでいただけます。

「こめ油」を増やして、しっとり感・おいしさアップ!

Photo by macaroni

敷島製パン株式会社 製品開発部パン開発グループ 山木 湧登 さん
――発売から7年たった現在も、さらなるおいしさを追求し、進化を続けているという「国産小麦と米粉のロール」ですが、今年2024年11月にリニューアルされたとお伺いしました。

Pasco 山木さん:そうなんです。米粉のパンは水分が抜けるのが早く、時間が経つと生地がパサつきやすいことが、ずっと課題でした。そこで今回、以前から使用している「こめ油」の配合量を従来品の1.5倍に増やし、生地のパサつきを防いで、しっとり感を引き出しました。また、こめ油を増やすことで、商品の特徴であるもっちりとした食感米粉の風味も、今まで以上にアップしています。

Photo by macaroni

試作の様子
――いろんな種類の油があるなかでも、どうして「こめ油」を選ばれたのでしょうか?

Pasco 山木さん:「こめ油」は油特有のニオイがないので、米粉の自然な甘さを邪魔しない、という点が1番のポイントですね。同じ米からできているので、むしろ"米粉の風味を底上げしてくれる"ことが、とても良いところだなと感じています。

つの食品 竹中さん:ありがとうございます。日常の料理作りと同様に、パン作りにおいても、こめ油の「素材の味を引き立てる」という特長は、よくご評価いただいています。
また、こめ油を使ったパンは時間が経っても酸化臭がしないので、素材本来のおいしさを長く楽しんでいただけるんですよ。

国内シェアNo.1の品質とラインナップが「つの食品」の魅力

Photo by macaroni

築野食品工業株式会社 竹中 善彦 さん
――では、いろいろなこめ油があるなかで、築野食品工業の「こめ油」を選んだのにはどんな理由があるのでしょうか?

Pasco 野呂さん:パンをリニューアルするにあたって、米粉のもつ特長をアップさせたいと考えたとき、品質面・コスト面ともに、当社が求める条件にマッチしたのが、築野食品工業さんのこめ油でした。

つの食品 竹中さん:私たち築野食品工業の強みは、こめ油のシェアNo.1であるからこその安定した品質ラインナップの豊富さです。業務用こめ油は、まだまだ認知を広げているところですが、日頃からお客さまの商品に合ったこめ油をご提案させていただいており、その結果、今回「国産小麦と米粉のロール」のリニューアルに貢献できたことは、とても嬉しいですね。

おいしくなっただけじゃなく、消費者の健康意識にもフィット

Photo by macaroni

試作の様子
――リニューアル後の商品にはどんな反応が寄せられましたか?

Pasco 野呂さん:取引先の企業様からは、「米粉本来のもっちり感がよく出ていておいしくなった」という声をたくさんいただいています。おいしさが進化したうえで、“「こめ油」を使っている”ということが、世の中的な健康志向の高まりやグルテンコントロールの流行にフィットしていることを評価していただいていますね。

2社に共通する食料自給率への思いとは?

Photo by macaroni

敷島製パン株式会社 製品企画部製品企画グループ 野呂 祥吾さん
――Pascoは、「食糧難の解決が開業の第一の意義であり、事業は社会に貢献するところがあればこそ発展する」という創業の理念に基づき、現在は「国産小麦」の使用比率向上に取り組んでいらっしゃいますよね。国産の小麦や米粉を使った商品を開発することへの思いを教えてください。

Pasco 野呂さん:当社が国産小麦の小麦粉を使った商品の開発を始めた当時、国産小麦の安定した供給はむずかしく、なかでもパン用小麦のほとんどは輸入に頼っていました。そんななか、みなさまにおいしい国産小麦のパンをお届けすることで、「小麦の自給率向上に貢献したい」という考えから生まれたのがこのシリーズ。国内でもいち早く国産小麦を使って商品開発をおこなった商品なんですよ。

Pasco 山木さん:自給率という視点では、国産の米粉を使用している「国産小麦と米粉のロール」は特にコンセプトにマッチしていると思います。新潟産の米粉を使うことでお米の自給率向上に貢献すると同時に、お客様にとっての安心感にもつながっていますよね。

Photo by macaroni

試作の様子
――築野食品工業の「こめ油」も、国産の米ぬかを大事にされていますよね?

つの食品 竹中さん:はい。「国産の米ぬかを100%使いこなすこと」を目指して、全国から米ぬかを集めています。というのも、実は築野食品工業にも『食糧の安定供給が図れる事業で社会に貢献したい』という創業理念があるんです。いま、国内の食用油の自給率はわずか2%程度で、そのほとんどを「こめ油」が占めています。「国産小麦と米粉のロール」のおいしさが認知され、消費者の方に選ばれるようになることで、米粉やこめ油を原料に使った商品がもっと身近になり、食料自給率の向上に貢献できれば嬉しいです。

こめ油の実力を、「国産小麦と米粉のロール」で実感してみて!

Photo by macaroni

試作の様子
米粉の風味ともっちり食感がアップして、さらにおいしくなったPascoの「国産小麦と米粉のロール」。その秘密は、築野食品工業のこめ油にあることがわかりました!

また、築野食品工業と敷島製パンに共通する、食料自給率やお米の消費率への思いを知れたことで、食卓に「国産小麦と米粉のロール」を並べることがもっと嬉しくなりそうですね。

「国産小麦と米粉のロール」を食べたことがある人も、まだ食べたことがない人も、ぜひこの機会においしさの進化を実感してみてください!

商品情報

Photo by 敷島製パン株式会社

・商品名:国産小麦と米粉のロール

・内容量:6個入、4個入(※4個入は九州エリアでは販売しておりません。)
・販売店:スーパー・ドラッグストア等 

・販売エリア:関東、中部、関西、中国、四国、九州

Photo by macaroni

・商品名:国産こめ油

・容量:1,500g、1,000g、750g、500g、180g、紙パック810g、紙パック600gの7種類

今回取材に協力していただいた方々

Photo by macaroni

左から、築野食品工業(株) 竹中さん、敷島製パン(株) 野呂さん、山木さん
敷島製パン株式会社 製品企画部製品企画グループ 野呂 祥吾さん
2019年に入社。営業部門を経験したのち、製品企画部門で家庭用商品の新商品開発に携わる。営業職で得た経験を活かし、現場の声や取引先からのフィードバックを製品開発に活かしている。

敷島製パン株式会社 製品開発部パン開発グループ 山木 湧登さん
2017年に入社後、製造現場で『超熟』をはじめとする食パン全般の製造に携わったのち、商品開発部門へ。8年目の現在は、食パン、食卓パン、菓子パンなどあらゆる種類のパンの開発に従事している。

築野食品工業株式会社 竹中 善彦さん
2017年の入社以来、業務用「こめ油」の営業を担当。主な顧客は食品メーカー、学校給食関係、外食関係など。近年、消費者の健康志向や、バターの代替えとしての需要の高まりから、製菓・製パン業界への営業に力を入れている。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ