瓶の煮沸消毒をする際の注意点

最後に、煮沸消毒をおこなう際に、知っておきたい注意点を4つ解説します。

この注意点を知っておくことで、煮沸消毒で失敗せず、効果的な消毒ができるでしょう。

耐熱温度のチェック

煮沸消毒をする際には、必ず消毒する物の耐熱温度をチェックしておきましょう。瓶や蓋にはそれぞれ耐熱温度が決められています。耐熱温度が低い場合、割れてしまったり変形したりすることがあります。

沸騰温度は100℃なので、耐熱温度も100℃を越えていれば煮沸消毒は可能です。

しかし、直接火が触れる鍋底は250℃ほどになります。耐熱温度が250℃以下の物を煮沸消毒したい場合は注意が必要です。鍋底などに触れないようにしっかりと布巾などを敷き、瓶と鍋底が直接触れないようにしましょう。

しっかり沸騰させる

煮沸消毒をおこなう場合は、しっかりと水が沸騰してから5分間計ってください。沸騰消毒は80℃以上で5~10分煮込むことを指すため、温度が低い場合は煮沸消毒ができているとはいえません。

十分な効果を得るためにも、しっかりと沸騰してから5分を計るようにしましょう。

煮沸消毒前にしっかりと汚れを落とす

煮沸消毒は汚れを落とすためにおこなうものではありません。煮沸消毒をおこなう前には、汚れはしっかりと落としておきましょう。

汚れが付いたまま煮沸消毒をおこなうと、汚れが付いた部分は十分に消毒ができない可能性があります。

しっかり乾燥させる

煮沸消毒後はしっかりと乾燥させてから使用してください。煮沸消毒は雑菌を100%殺菌できるわけではなく、正しく煮沸消毒をおこなっても多少の菌は残ります。

菌は水気があると繁殖するため、しっかりと乾燥させることで菌の繁殖を抑えることができます。できるだけ早く乾燥させるためについやってしまうのが、布などを使用して拭き取ることです。

布などで拭き取ってしまうと、布に付着した菌を塗り広げることになるため自然乾燥がもっともおすすめです。

安全のための煮沸消毒

煮沸消毒は、鍋と水があればできる古くからの衛生管理の方法です。消毒液や特別な物などを用意する必要もないため抵抗力の弱い赤ちゃんの哺乳瓶や保存食用の瓶などを消毒する際にもおすすめ。

自家製ジャムや保存食などを長期保存したい場合はぜひ、注意点などを抑えたうえで煮沸消毒に挑戦してみてください。
【参考文献】
(2024/09/12参照)
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