ライター : pomipomi

webライター / 料理研究家

うずらの卵がピンチ。学校給食で使用を見合わせ

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2024年2月、福岡県の小学校で、うずらの卵の水煮を喉に詰まらせたとみられる死亡事故が発生。学校給食での使用を見合わせる動きが広がりました。

うずらの卵の生産量が全国の6割以上を占める愛知県では、加工メーカーの在庫が山積み状態に。親鳥の飼育を減らさざるを得ない農家も出てきており、地元自治体は支援を呼び掛けています。

口コミ・SNSの反応

  1. 食べて応援したい
  2. 食べるのをやめるのではなく、よく噛むことを指導するのもひとつの手

メーカーやうずら専門農協から悲鳴の声

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名古屋市の大手加工メーカー「天狗缶詰」では、事故後、給食向けのうずら卵水煮の出荷数が大幅に減少。工場倉庫には商品の在庫が積み上がり、同月末時点で昨年の約1.8倍に達したということです。

国内唯一のうずら専門農協「豊橋養鶉農業協同組合」も、うずら卵水煮約300万個を保管できる倉庫が満杯になっているそう。

廃業する農家が出てくる可能性も…

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愛知県豊橋市の「高林ファーム」は、加工メーカーの求めでうずらの飼育数を約4万羽も減らしている状況。「このままでは廃業する農家が出てくるのではないか」と、懸念の声があがっています。

支援する動きが拡散中

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「地元の特産品を食べて応援しよう」と、豊橋市では職員有志と市議が、養鶉農協から水煮約5,000パックを購入。県も大相撲名古屋場所の優勝力士に、知事賞の副賞として水煮1万個を贈ることを決定しました。

同市の担当者は「よく噛んで食べれば問題ない。全国の学校給食で再び使われるようになるまで、できる限りのことをしたい」とコメント。ほかの自治体や企業にも支援の動きが広がっています。

うずらの卵を食べてメーカーや農家を応援!

中華丼や八宝菜、串揚げなど、さまざまな料理に役立つうずら卵の水煮。事故後、学校給食での使用を見合わせる動きが広がったことにより、苦境に立たされているメーカーや農家などが続出しています。

SNSには「うずらの卵を食べて応援したい」との声がたくさん。よく噛んで誤飲に注意し、日々の料理に活用してみてはいかがでしょうか。
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