ライター : 相羽 舞

管理栄養士

小麦粉に虫が!その正体は「シバンムシ」

食品に発生する「シバンムシ」は、ほとんどが屋外に生息していますが、食品工場や一般家庭にも発生することがあります。

屋外で生息するシバンムシはおもに樹木を食べていますが、その食性は幅広いためエサに困りにくく、被害が広がりやすいのが特徴です。(※1)

どこからくる?いつ発生しやすい?

シバンムシが繁殖しやすいのは温度25℃、湿度60%以下の暗い環境。一般家庭での被害が多い「タバコシバンムシ」の成虫が発生し始めるのは5月ごろです。平均寿命は最大3週間ほどと短命ながらも、繁殖を繰り返し、発生のピークは9~10月ごろといわれています。(※1)

食べてしまった場合人体に影響ある?

もしシバンムシを誤って食べてしまったとしても、人体に影響はないとされています。しかし、不快であることには違いありません。シバンムシが発生しないように対策することが大切です。(※2)

小麦粉にひそむダニにも注意!

小麦粉には、シバンムシだけではなく「ダニ」が繁殖している場合もあります。開封してから2ヶ月以上経っている小麦粉は要注意。同じ粉製品として、開封済みのお好み焼き粉やホットケーキミックスにも、大量のダニが発生しているケースがあります。(※3,4)

ダニがわいた小麦粉はアレルギー症状が出ることも

ダニが発生した粉製品で作った食品によって、アレルギー症状が出現するおそれが。普段小麦粉製品を食べても何も起こらないのに、突然強いアレルギー症状が現れた場合は、小麦粉にひそむダニによるアレルギーが考えられます。

ダニによる人体への影響を抑えるためにも、虫が繁殖しないような環境で保存することが大切です。(※3)

小麦粉に虫をつかせない対策や保存方法が重要!

対策や保存方法

  1. 密閉して保存する
  2. 冷蔵庫で保存する
  3. 虫がわいたらすぐ処分する
  4. 古いものやいつ開封したかわからないものは使わない
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ