日本が誇るブランド牛！松阪牛の特徴やおすすめの食べ方

三重県松阪市の人気グルメを紹介！

三重県の中央に位置する松阪市。豊富な自然や歴史的な街並みが魅力的ですが、有名な松阪牛やB級グルメなど、実はおいしい食べ物もたくさんあるんです！今回はそんな松阪市の名物を7回に渡ってご紹介します♪ ほかにも編集部が直接松阪に訪問し厳選グルメをピックアップした取材記事も近日公開予定！

松阪市のふるさと納税返礼品になっているものもあるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

肉の芸術品！松阪市の名物「松阪牛」

Photo by 松阪市

お肉のまちとも言われる松阪市の特産品「松阪牛」。名前は聞いたことがあっても、実際はどんなお肉なのかわからない…という方が多いのでは？

第1回目は、細かい条件や徹底された管理方法など、こだわりの詰まった松阪牛の魅力をご紹介します。

松阪牛とは？

松阪牛とは、三重県松阪市近郊で育てられた牛のこと。兵庫県や宮崎県、鹿児島県などで生まれた子牛のなかから、優れた牛が選定され松阪牛として育てられます。松阪牛は、和牛のなかでも代表的な黒毛和種で、そのおいしさから日本三大和牛のひとつとして数えられています。

「まつさかうし」または「まつさかぎゅう」が正しい読み方で、まつざかと「さ」が濁るのは間違った読み方なんです。

松阪牛の歴史

松阪牛は兵庫県但馬地方で生まれた雌の子牛を、農家の役牛（力仕事に使う牛）として松阪地方に連れて行ったのがルーツです。明治になり牛肉の需要が高まったことで、それまで農耕用だった牛が肉用として食べられるようになりました。

昭和10年（1935年）東京芝浦で開催された、初の全国規模での肉牛のコンテストである「全国肉用畜産博覧会」で最高の「名誉賞」を獲得し、『松阪牛』の名声を轟かせました。

松阪牛の定義

松阪市で育てられる松阪牛ですが、「松阪牛」と呼ばれるには、いくつかの定義が定められています。

松阪牛の定義

黒毛和種で出産の経験がない雌牛
松阪牛個体識別管理システムに登録されている
松阪牛生産区域での肥育期間が最長で最終であること

松阪牛個体識別管理システムは、牛の生年月日や育てている場所などの細かいデータを管理する方法で、消費者に安心・安全な牛肉を届けるために導入されました。

Photo by macaroni

店頭で販売されている松阪牛には松阪牛証明書や松阪牛シールがついており、そこに記載された10桁の個体識別番号をインターネットで検索することにより、肥育した農家や血統などの情報が確認できます。

特産松阪牛とは？

松阪牛の肥育技術をより向上させるため、特に熟練の技を駆使して育てあげられたのが「特産松阪牛」。兵庫県で生まれた生後約12ヶ月までの子牛を900日以上の長期に渡り大切に肥育する方法は、生きたままの熟成とも言われており、上質な脂ととろけるような食感が楽しめます。

脂がポイント！松阪牛の特徴

Photo by 松阪市

松阪牛生産区域は、伊勢湾に沿った伊勢平野や伊勢湾に注ぐ櫛田川など、自然が溢れています。きれいな水や温厚な気候という環境も松阪牛がおいしくなる秘訣。

松阪牛の最大の特徴は、肉眼で見えないほどのきめ細かいサシ。このサシが日本一とも言われる松阪牛の旨みや食感に繋がっているんです！

とろけるような脂とやわらかい肉質

松阪牛は一般的な和牛よりも「不飽和脂肪酸」を多く含んでいると言われています。不飽和脂肪酸は、飽和脂肪酸よりも脂の溶け出す温度が低いとされているので、口に入れた際にジュワッととろける脂の旨みとやわらかい肉質が味わえます。

また、不飽和脂肪酸は血液をサラサラにしたり悪玉コレステロールを減らす働きがあるので、サシがたくさん入っていてもヘルシーに食べられるんです。（※）