宮崎県の魅力的な農産物で作る商品とは?
宮崎県は「日本のひなた宮崎県」と言われるほど、全国のなかでも日照時間が長く、温暖な気候に恵まれさまざまな食資源が豊富です。そんな宮崎県の強みである“食”と”農“を多くの人に知ってもらいたい、食べてもらいたい!という思いで立ち上がったプロジェクトが「みやざきLFP(ローカルフードプロジェクト)」。
この記事では前編でご紹介した「フィッシュミート」「ふわり点心」に続き、3商品をご紹介。「日本のひなた」と呼ばれ、おいしい農産物がたくさん生産されている宮崎県の魅力をお伝えいたします!
この記事では前編でご紹介した「フィッシュミート」「ふわり点心」に続き、3商品をご紹介。「日本のひなた」と呼ばれ、おいしい農産物がたくさん生産されている宮崎県の魅力をお伝えいたします!
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地域の農畜産物を使った安心安全な「ザクザクふりかけ」
最初にご紹介するのは、宮崎県中部に位置し、野菜の産地である新富町の農産物で作られた「ザクザクふりかけ」。ふりかけに使用する食材の乾燥加工をおこなう株式会社ドライアップジャパンの瀬川さんと、ふりかけに使用されている有機野菜の生産をおこなう合同会社オーガニックファームZEROの宮本さんにお話を伺いました。
瀬川さん:豊かな自然に恵まれ、ピーマン、きゅうり、ミニトマト、こゆ牛などを代表とする農畜産物が豊富な新富町ですが、農畜産物の特色を生かした加工品がなかったことが開発スタートのきっかけです。幅広い世代に喜んでもらえるよう「ふりかけ」を開発することにしました。独自の乾燥技術で粉末化し、ザクザク食感に仕上げていることが特徴です。
宮本さん:私の畑では有機にんじんを作っています。「にんじんカツオ風味」の材料として使われて、試食会では野菜が苦手な子どもにも好評だったことが嬉しかったですね。今後も新しい味に挑戦するなど、新富町の農畜産物を多くの人に食べてもらえるよう商品を広めていきたいと思っています。
「ザクザクふりかけ」の味は2種類。「焼肉風味」は、JA児湯管内(新富町・高鍋町・木城町)で肥育されたこゆ牛、新鮮なピーマンを使用。ガーリックの香りも加わり、まるで焼肉を食べているような味付けが特徴です。
「にんじんカツオ風味」は、宮本さんの畑で育てている新富町産の安心安全な有機にんじんを使用。有機にんじんに卵を加え、やさしい味付けに仕上げています。
「にんじんカツオ風味」は、宮本さんの畑で育てている新富町産の安心安全な有機にんじんを使用。有機にんじんに卵を加え、やさしい味付けに仕上げています。
▼生産者が語る「ザクザクふりかけ」の紹介動画はこちら
廃棄されるホエイが絶品お鍋に!「ぺろっと食べれるスープ鍋の素(トマト味)」
次に紹介するのは、チーズを製造した際に出るホエイと椎茸の戻し汁を使って作られた「ぺろっと食べれるスープ鍋の素(トマト味)」。プロジェクトを立ち上げたアリマン乳業有限会社の三浦さんと、乾シイタケを製造、販売する株式会社本吉の尾畑さんにお話を伺いました。
三浦さん:チーズを作る際に出る水分「ホエイ」は、チーズ製造時に生乳の副産物として排出されるものです。ホエイは加工をしても安い価格で取引され、粉に加工する技術もない企業はすべて廃棄せざるを得ないという状況です。それに伴いチーズの価格も上がってしまい、宮崎県内のチーズはほとんどが県外産、海外産が利用されています。そこで、ホエイを有効利用することにより、県内産チーズを少しでも安価で多くの方に使って欲しいという思いがきっかけとなり、このプロジェクトを立ち上げました。
尾畑さん:同じく、乾しいたけの戻し汁も有効利用がむずかしかったもの。そんな2つを合わせて作ったのがスープ鍋の素です。
尾畑さん:同じく、乾しいたけの戻し汁も有効利用がむずかしかったもの。そんな2つを合わせて作ったのがスープ鍋の素です。
ホエイの原料である生乳はすべて川南町の牧場から届いたものを使用。シイタケのうま味をベースに、トマト味としてさっぱりと仕上げたスープの素は名前の通りぺろっと食べられるおいしさ。これまで未利用だった材料が使われているとは感じません。
試作を重ね悩んだ末に決まったのがさっぱりとした味わいのトマト味。しめはチーズリゾットがおすすめだそうです。おいしいことに加え、賞味期限が長く、常温保存も可能なので、全国での販売、最終的には海外進出も見据えての販売を行なっていきたいとのことでした!
試作を重ね悩んだ末に決まったのがさっぱりとした味わいのトマト味。しめはチーズリゾットがおすすめだそうです。おいしいことに加え、賞味期限が長く、常温保存も可能なので、全国での販売、最終的には海外進出も見据えての販売を行なっていきたいとのことでした!
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乾しいたけの旨みたっぷりの瓶詰め!「森のバーニャカウダ」
最後に紹介するのは、原木で栽培された乾椎茸を使った瓶詰め「森のバーニャカウダ」。商品開発・販売をしている岡田商店の岡田さんにお話を伺いました。
岡田さん;干し大根や味噌など伝統的な食材の消費量は、昔に比べて減少傾向にあります。乾しいたけもそのひとつ。私たちが育てているのは原木椎茸といって、山から木を切り出し2年ほどかけて栽培。それを乾燥させて作った乾しいたけは身が詰まり、プリプリとした食感をしていますし、うまみもたっぷり。
そんな乾しいたけを多くの方に食べてほしいという思いで作ったのが「森のバーニャカウダ」です。椎茸のうまみを最大限引き出すために冷水を使ってゆっくりと戻すなど、風味を活かす味付けにこだわっています。
そんな乾しいたけを多くの方に食べてほしいという思いで作ったのが「森のバーニャカウダ」です。椎茸のうまみを最大限引き出すために冷水を使ってゆっくりと戻すなど、風味を活かす味付けにこだわっています。
森のバーニャカウダには、乾しいたけ以外にも伝統的な食材が使われています。ひとつは「木桶しょうゆ」で、木桶を使ってゆっくりと醸造する昔ながらの製法で作られています。もうひとつは「発酵大根」。宮崎の農業遺産でもある櫓大根(畑に櫓を組み、寒ざらしで乾燥させた大根)で作られた、干し大根を塩だけで醗酵させた漬物です。
醤油や漬物が使われていることで、ご飯との相性も抜群。そのほか、焼いたお肉にのせたり、野菜につけて食べたりといろいろな食べ方で楽しむことができます。
醤油や漬物が使われていることで、ご飯との相性も抜群。そのほか、焼いたお肉にのせたり、野菜につけて食べたりといろいろな食べ方で楽しむことができます。
▼生産者が語る「森のバーニャカウダ」の紹介動画はこちら
宮崎にはまだ知らないおいしい農産物がたくさん!
本記事では、「ザクザクふりかけ」、「ぺろっと食べれるスープ鍋の素(トマト味)」、「森のバーニャカウダ」の3商品をご紹介しました。前編に引き続き、農産物に対しての熱い気持ちや商品へのこだわりが伝わってきました。ぜひこの機会に、みやざきLFPに注目して宮崎のおいしい農産物を知ってみてくださいね!
ローカルフードプロジェクト(LFP)とは?
ローカルフードプロジェクトとは、農林水産省が提唱する「地域の農林水産物などを使った新しいビジネスの創出」を目的としたプロジェクト。 宮崎県では、農林漁業者の方々が異業種の方々と力を合わせ、未来に向けた「宮崎発」の新しいフードビジネス(商品・サービス開発)に挑戦しています。
今回ご紹介した商品の詳細情報
商品名:ザクザクふりかけ
販売者:一般社団法人ニューアグリベース
内容量:1袋30g入り
商品名:ぺろっと食べれるスープ鍋の素(トマト味)
販売者:アリマン乳業有限会社
内容量:200g
金額:1,080円(税込)
商品名:森のバーニャカウダ
販売者:株式会社 岡田商店
販売者:一般社団法人ニューアグリベース
内容量:1袋30g入り
商品名:ぺろっと食べれるスープ鍋の素(トマト味)
販売者:アリマン乳業有限会社
内容量:200g
金額:1,080円(税込)
商品名:森のバーニャカウダ
販売者:株式会社 岡田商店
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