【前編】「日本のひなた」宮崎県は“食”と”農“が強み！逸品を全国へ広げるみやざきLFPプロジェクトをご紹介

宮崎県の魅力的な農産物で作る商品とは？

Photo by macaroni

宮崎県は「日本のひなた宮崎県」と言われるほど、全国のなかでも日照時間が長く、温暖な気候に恵まれさまざまな食資源が豊富です。そんな宮崎県の強みである“食”と”農“を多くの人に知ってもらいたい、食べてもらいたい！という思いで立ち上がったプロジェクトが「みやざきLFP（ローカルフードプロジェクト）」。

昨年に引き続き地域の食資源を活かし、多様な業種が連携して新たな商品開発に取り組み、宮崎らしい逸品の数々を作っている生産者の皆様の元へmacaroni編集部員が取材をしてきました！この記事では、未利用魚（味はおいしいのに、大きさの違いや、知名度の低さなどの理由から市場に出回らない魚）を活用したい！という思いで作られた「フィッシュミート」と子供からお年寄りまで食べられるやわらかさの「ふわり点心」をご紹介します。

宮崎の魚を海外へも広めたい！「フィッシュミート」

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最初に紹介するのは、牛豚のひき肉（ミンチ）を魚肉に置き換えた商品「フィッシュミート」。ニューヨークに向けて販路開拓をおこなう株式会社いそ田の磯田さんと、試作品の開発をおこなうはまや株式会社の小濱さんにお話を伺いました。

磯田さん：未利用魚と呼ばれる宮崎で獲れた新鮮でおいしい魚をなんとか活用していきたいという想いから、地元で家庭料理として食べられていた練り物をヒントに、魚をミンチにした加工品の開発というスタート地点に辿り着きました。ミンチにすることで、汎用性があり、味のバリエーションももてる事が最大の特徴です。

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小濱さん：販売はこれからなのですが、運営している宮崎市の「あめいろCAFE」の定食ランチで提供しています。来ていただいたお客さんには、好評の声をいただいています。また、ニューヨークでも試食会を行ったのですが、そこでの評価も上々でした。本格販売に向けてさらに改良を進め、国内、海外への展開も目標にしていきたいです。

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写真はカフェで提供する、メンチカツ、ハンバーグ、魚のフライ。どれも食べ応えがあり、魚本来の風味が味わえるおいしさで、人気であることも納得です！もともとカフェでは宮崎県産のボラやからすみを使った料理を提供しており、未利用魚をお客さんに知っていただくきっかけになっているそう。フィッシュミートの提供や販売を通じて、より多くの方に未利用魚の存在やそのおいしさを知ってもらえることでしょう。

▼生産者が語る「フィッシュミート」の紹介動画はこちら

米粉の皮と魚介を使った餡で作る新しい食感！「ふわり点心」

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次にご紹介するのが、「ふわり点心」。噛む力が弱くても食べやすい食感と、心がふわっと温まる商品にしたいという思いから名付けられたのだそう。製造と販売をされている株式会社デイリーマームの和田さんと、皮に使用している米粉を製造する徳丸農園の徳丸さんにお話を伺いました。

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和田さん：「ふわり点心」は、米粉から作られた皮でイカをベースに作られた餡を包んで蒸し上げた点心です。一番の特徴は子どもからお年寄りまでたべられるやわらかさ。皆が食事を楽しむことができる商品にしたいという思いで作りました。また、宮崎で新名物になっている餃子をふわっとした食感にしたら面白いのではというアイデアが出て、「ふわり点心」という名前をつけて開発が始まりました。

皮がやわらかく作れた！と思ったらスープに入れると溶けてしまったり、餡がおいしく作れた！と思ったら食感が残ってやわらかさが失われてしまったりと、試行錯誤の繰り返しでした。

徳丸さん：皮に使用しているのは徳丸農園で育てたお米を使った米粉。米粉だけでなく米粉麺も製造しているので、米粉の特性も踏まえたアドバイスも行いました。米粉を使っていることで小麦アレルギーの方にも安心して食べていただけます。

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そんな苦労の末でき上がった「ふわり点心」を実際に食べてみました！おすすめはレンジであためてそのまま。ふわっとした食感が軽く次々に食べたくなるおいしさです。フライパンで焼いて餡掛けにしたり、スープに入れたりとアレンジもできます。また、添加物不使用という安心感も嬉しいポイント。

今後は未利用魚を餡のベースにしたり、先ほど紹介した北浦さかな未来協議会の「フィッシュミート」を活用して餡作りができるように、よりおいしい商品作りを続けていきます！とのことでした。

▼生産者が語る「ふわり点心」の紹介動画はこちら