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妊娠中に「ローストビーフ」を食べてもよい?
妊娠中は食中毒対策のため、基本的に生ものを避けるべきです。ローストビーフは加熱調理がされていますが、市販品のなかには食中毒リスクを考えると加熱が不十分ものもあるため、妊娠中は避けるほうがいいでしょう。
万が一食べる際は、食中毒の原因になる菌や寄生虫を死滅させられる温度での加熱が必要です。(※1)
万が一食べる際は、食中毒の原因になる菌や寄生虫を死滅させられる温度での加熱が必要です。(※1)
妊婦はローストビーフに注意が必要な理由
理由
- トキソプラズマに感染するおそれ
- リスクは妊娠週数によって変わる
- リステリア菌から食中毒を起こすおそれ
トキソプラズマに感染するおそれ
市販のローストビーフには中心温度が55~63℃で加熱しなければならないという基準がありますが、トキソプラズマの感染対策としては中心が67℃になるまでの加熱が必要があり不十分です。
妊娠中に母親が初めてトキソプラズマに感染し、母体を通じて胎児に感染すると、胎児には運動発達や精神発達の遅れが出るおそれや、流産、死産の危険性があるため注意しましょう。(※1,2)
妊娠中に母親が初めてトキソプラズマに感染し、母体を通じて胎児に感染すると、胎児には運動発達や精神発達の遅れが出るおそれや、流産、死産の危険性があるため注意しましょう。(※1,2)
リスクは妊娠週数によって変わる
妊娠中に母親がトキソプラズマに初感染しても、必ず胎児に感染する訳ではなく、また仮に胎児に感染しても必ず症状を発症するとは限りません。
胎児への感染率は妊娠初期の頃は低く、中期、後期になるほど感染率が上がります。一方トキソプラズマに感染した場合に症状が出現するリスクは妊娠初期の方が高く、妊娠後期になると下がります。(※2)
胎児への感染率は妊娠初期の頃は低く、中期、後期になるほど感染率が上がります。一方トキソプラズマに感染した場合に症状が出現するリスクは妊娠初期の方が高く、妊娠後期になると下がります。(※2)
リステリア菌から食中毒を起こすおそれ
市販のローストビーフには55~63℃で加熱しなければならないという基準がありますが、リステリア菌の感染対策としては65℃で数分加熱する必要があり不十分です。
リステリア菌によって食中毒になると流産を起こすおそれや、胎児がリステリア菌に感染した状態で出産する危険性があるので注意が必要です。(※1,3)
リステリア菌によって食中毒になると流産を起こすおそれや、胎児がリステリア菌に感染した状態で出産する危険性があるので注意が必要です。(※1,3)
ローストビーフ以外も。妊婦が注意したい肉料理
一覧
- 生ハムや生サラミ
- レアステーキ
- 加熱不十分なパテ
- ユッケ
- 馬刺しや鶏刺し
生肉には必ずトキソプラズマやリステリア菌がいる訳ではなく、食べると必ず感染する訳でもありません。ただしトキソプラズマやリステリア菌の有無は見た目では判別できないので、妊娠中は生肉や半生の肉類を食べるのは避けましょう。
自宅で肉料理を食べる際は、中心の赤みがなくなるまでしっかりと加熱するようにしてください。(※2,4)
自宅で肉料理を食べる際は、中心の赤みがなくなるまでしっかりと加熱するようにしてください。(※2,4)
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※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。