ライター : china0515

フードアナリスト2級

これまでのイメージを覆す。最新のインド料理を銀座で

日本におけるインド料理のイメージといえば、カレーをはじめ、タンドリーチキンなどが主流。最近では地方のインドカレーも流行していますが、まだまだ料理の種類としては知られていないものも多いようですね。

本記事では、そんなインド料理の概念を覆す一店をご紹介。新感覚のスパイス使いで洗練された料理を楽しめる、モダンインディアンキュイジーヌレストラン「SPICE LAB TOKYO(スパイスラボトーキョー)」です。

銀座「SPICE LAB TOKYO(スパイスラボトーキョー)」

「SPICE LAB TOKYO」は、日本初のモダンインディアンキュイジーヌを追求したレストラン。インド人のオーナーによる「日本人の持つインド料理の概念を覆す、インドのモダニズムと日本の感性を融合させたエレガントでガストロノミックなモダンインディアンキュイジーヌを提供したい」との想いで2019年にオープンしました。

同店ではランチ、ディナーともにスパイスを駆使したコース料理を堪能でき、“日本の旬食材を使ったインドの料理” を味わえる点もポイント。

銀座駅の近くにあり、大きな窓の外に広がる銀座の街並みを楽しめる、開放的でゆっくりとした空間も魅力のひとつです。

インドの多様性を表現したコース「スパイスジャーニー」

「SPICE LAB TOKYO」のメニューはランチ、ディナーどちらも、古から脈々と現代へ繋がるインドを象徴するテーマで創り上げられており、インドの多様性=ダイバーシティを表しているのだそう。

今回提供されたランチの「スパイスジャーニー」コースでは、「旬 Autumn|秋」「街路 Pride|誇り」「海岸線 Bay|湾」「現代 Modern|最先端」「王族 Emperor|皇帝」「優雅 Delicate|繊細」「祝祭 Celebration|祝い」に、シグネチャー紅茶 or コーヒーをいただきました。
コース名スパイスジャーニー
税込価格9,000円
※別途10%のサービス料を頂戴します

1. 旬 Autumn|秋「ショルバ」

Photo by china0515

インド料理の「ショルバ」をアレンジした一杯。かぼちゃの自然な甘み、松の実のコクのある味わいと食感を楽しめます。

チリオイルと赤しそがかかっており、食べ進めるうちに体のなかからぽかぽかと温まるような感覚に……。ひと品目からスパイスのパワーをひしひしと感じられます。

2. 街路 Pride|誇り「-インドのソウルフードを小さな前菜に見立てて- サモサ、ドクラ、チャート、パコダ、パブディ」

Photo by china0515

じゃがいもや豆をスパイス等で味付けした具材を包んで揚げる「サモサ」、ひよこ豆の蒸しぱんのような「ドクラ」、インドの和え物のような軽食「チャート」、インド風の天ぷら「パコダ」、お菓子のような「パプディ」といった屋台料理をスパイスラボトーキョースタイルに仕上げてピロー型の器にのせたひと品。

Photo by china0515

左からサモサ、ドクラ
「サモサ」の中には今が旬のサツマイモが入っており、サクッと軽やかな食感とやさしい甘さが特徴。しっとりとした生地の「ドクラ」はマッシュルームの風味がアクセントに。

Photo by china0515

左からチャート、パコダ、パプディ
「チャート」はサクサク食感が楽しく、大葉とザクロの組み合わせが斬新。ほかにもレンコンやごぼうの旨みがぎゅっと詰まった「パコダ」、大豆と小豆で仕上げた「パプディ」と、次々と訪れる新しい味の出会い。

ひと口サイズながら、食材の風味や食感、スパイスを存分に堪能できるプレートです。

3. 海岸線 Bay|湾「ポリチャットゥ」

Photo by china0515

「ポリチャットゥ」とはローストやグリルという意味で、インド南西部の海岸沿いに位置するケララ州の伝統的な調理法です。甘鯛の松笠焼きで、この調理法を表現。インドの西海岸沿岸でとれる植物の果実「コカム」を使ったマサラ(スパイスミックス)と玉葱を合わせたソースとともに楽しむひと皿です。

ふっくらとやわらかな食感で旨みが詰まった甘鯛とコクのあるソースが相性抜群。揚げたうろこ部分と同じく揚げた海藻の「トサカ」のパリパリ感もアクセントになっています。
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