ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

きゅうりの食べ過ぎは体に悪い?

きゅうりは生のまま手軽に食べられる食材ですが、食べ過ぎると水分の摂り過ぎによるトラブル消化器官の不調を起こすおそれがあります。

安心して日々の食事にに取り入れられるよう、食べ過ぎによるデメリットや食べ過ぎたときの対処法を知っておきましょう。(※1,2,3,4)

きゅうりの食べ過ぎによる症状・リスク

食べ過ぎによる症状

  1. 頻尿になる
  2. お腹の不調を引き起こす
  3. 口がかゆくなることがある
  4. 腎機能が低下している場合は高カリウム血症に注意

頻尿になる

きゅうりの95%は水分でできており、食べ過ぎるとトイレが近くなります。

またきゅうりはカリウムを豊富に含みます。カリウムには利尿作用があるため摂り過ぎると頻尿になるおそれがあります。(※1,2)

お腹の不調を引き起こす

きゅうりは冷たい状態で食べることが多く、かつ体を冷やす食材のひとつです。胃腸が冷えると消化力が落ちるだけでなく、胃もたれや下痢、便秘などを引き起こすおそれがあります。

またきゅうりには苦み成分としてククルビタシン類を含みますが、多量に摂取すると下痢や腹痛などの食中毒症状がみられます。食用のきゅうりに含まれる量は少ないですが、苦みが強すぎるときは特に食べ過ぎに注意しましょう。(※3,4,5)

口がかゆくなることがある

きゅうりを食べるとまれにかゆみや腫れといった症状が出る人がいます。この症状は花粉症を引き起こす物質と似た物質が食べ物に含まれることによって起こります。

ブタクサで花粉症反応がある人はきゅうりでも反応が起きるおそれがあるので気を付けましょう。(※6)

腎機能が低下している場合は高カリウム血症に注意

通常であれば問題ありませんが、腎機能が低下している場合はカリウムの過剰摂取により高カリウム血症になるおそれがあります。

きゅうりにはカリウムが多く含まれるので、カリウム制限を受けている場合は食べ過ぎに注意が必要です。(※1,7)
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