ライター : macaroni_press

宿泊者限定。星のや東京の「苺薫るアフタヌーンティー」

東京・大手町の日本旅館「星のや東京」にて、宿泊者限定で「苺薫るアフタヌーンティー」が提供されています。この土地の歴史や文化を織り交ぜたおもてなしで「優雅なひとときを過ごして欲しい」という思いから、昨春よりアフタヌーンティーの提供を開始。

「日本の食材とフレンチの技法の融合」という、星のや東京総料理長 浜田統之(はまだのりゆき)氏独自の料理様式「Nipponキュイジーヌ ~発酵~」が取り入れられており、従来のイギリス式とはひと味異なるアフタヌーンティーです。

「Nippon キュイジーヌ ~発酵~」とは?

2020年8月に提供を開始した「Nippon キュイジーヌ ~発酵~」は、免疫力を高めるのに効果的といわれる発酵食品とフレンチの融合を楽しめるコース料理です。発酵や熟成によって栄養価や旨味が増した食品。これらを旬の食材や日本各地の珍しい食材と組み合わせ、フレンチの技法を用いて調理することで、食材の魅力を引き出し、新たな味わいを生み出すコース料理なのだとか。

発酵食品×苺を10種類のミニャルディーズで味わえる「苺薫るアフタヌーンティー」

「苺薫るアフタヌーンティー」は、江戸文化を代表する茶の湯を現代に表現し、茶事の流れに沿って点心・主菓子・干菓子を楽しめるアフタヌーンティーです。主菓子と干菓子にあたる10種類のミニャルディーズすべてに、旬の苺と発酵食品が使用されています。

甘酒が練り込まれた生地に苺のコンフィチュールを入れて焼き込んだ「甘酒と苺のフィナンシェ」や、苺のソースと蓬の生地を4層に重ねたフランスのケーキ「蓬と苺のオペラ」など、お菓子ごとに異なる食感や味わいを楽しめますよ。
点心は、スモークサーモンとサフランライス(柚子胡椒)、アスパラとキャビアのバルサミコ酢飯(奈良漬け)煮穴子と山椒の酢飯(醤油麹醤)、桜鯛と白板昆布の桜酢飯(煎り酒)の4種類。

専属のスタッフが提供するペアリングの妙を堪能できる 

点心、主菓子、干菓子とそれぞれに合わせたペアリングが楽しめるのも特徴のひとつです。点心にあたる押し寿司には、旬の食材に合わせたスパークリング日本酒。主菓子には、茶事のメイン・濃茶と同じように分け合って楽しめるフレンチプレスで淹れたオリジナルコーヒーをいただけます。スペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」の協力の元、このアフタヌーンティーのために開発されたコーヒーで、苺の味わいがさらに引き立つ一杯です。

“玉虫色に輝く” オリジナルの重箱

古くから濃茶の菓子器として、縁高(ふちだか)のお重が使われてきました。本アフタヌーンティーでは、玉虫細工を施したオリジナルの重箱で提供されます。漆塗りのお重には、1mm四方にカットされた玉虫の羽が散りばめられ、目を奪われるほどの輝きを放ちます。

玉虫細工は、古代の日本建築を知る上で重要な遺品である法隆寺の玉虫(厨子(たまむしのずし)にも使われ、推古天皇の御物(ぎょぶつ)と言われてきました(*2)。約1300年もの時を越えて人々を魅了する玉虫の羽をあしらったこだわりの重箱を前に、優雅なひとときを過ごせますよ。
*2 上原和(1985-12)「近代における玉虫厨子研究の濫觴(らんしょう)」
料金1名 12,000円(税・サービス料込)宿泊料別
期間2023年1月7日(土)~5月31日(水)
開始時間14:00
定員1日1組(2名)
場所星のや東京 2階畳の間
含まれるもの「苺薫るアフタヌーンティー」(点心、ミニャルディーズ10種、落雁、スパークリング日本酒、オリジナルブレンドコーヒー、薪火晩茶)
予約公式サイトにて3日前までに要予約
対象者星のや東京宿泊者
※状況によりメニューの内容、食材が一部変更になる場合があります。

星のや東京総料理長 浜田統之氏 プロフィール

1975年 鳥取県生まれ
18歳からイタリア料理の世界で腕を磨き、24歳でフランス料理に転身
2000年 FFCCフランス料理コンクール出場
2004年 ボキューズ・ドール国際料理コンクール 日本大会で史上最年少優勝
2005年 ボキューズ・ドール国際料理コンクール 世界大会出場
2007年 ボキューズ・ドール アカデミー会員に選ばれる
2010年 ル・テタンジェ国際料理賞 コンクール・ジャポン 3位入賞
2012年 ボキューズ・ドール 国際料理コンクール アジア大会 準優勝
2013年 ボキューズ・ドール 国際料理コンクール フランス大会本選 世界第3位 銅メダル
2016年 星のや東京料理長に就任
2017年 ボキューズ・ドール国際料理コンクール 30周年記念ガラディナーで
約1,500名の世界の食通に魚料理を提供
2022年 星のや東京総料理長に就任
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