ライター : とも

子育てフードライター

レトルトカレーの賞味期限はどのくらい?

※画像はイメージです
レトルトカレーの賞味期限は、未開封状態で平均1~2年のものが多いです。ただし、商品やメーカーによって異なるため、確認が必要です。

主なレトルトカレーの賞味期限

では、各メーカーや商品でどのくらい賞味期限が異なるのでしょうか?ここでは、主なレトルトカレーの賞味期限をご紹介します。

まずは、レトルト食品専門メーカー「にしきや」で確認。女性に人気の「レモンクリームチキンカレー」をはじめとするカレーシリーズは製造から18か月スパイスカレーシリーズは、製造から10か月が目安とされています。

SNSやメディアでもたびたび話題になる「無印良品」のレトルトカレーは、製造から1年(365日)を賞味期限の目安としています。

また、江戸時代創業の老舗食品メーカー「ハチ食品」から販売されている「備蓄用ビーフカレー」は、賞味期限が5年6か月

このように、ひとことでレトルトカレーといっても、賞味期限が大きく異なります。用途に応じて購入するとよいですよ。

レトルトパウチ食品はカレー以外も長期保存可能!

レトルトカレーのようにレトルトパウチされた食品は、気密性のある袋や容器に食品を入れて細菌や水、空気が入らないように密封しています。120℃以上で4分間以上高温高圧殺菌をおこなううえ、品質変化が少ないため長期保存が可能です。

また、食品衛生法により保存料や殺菌料の使用が禁止されているため、おいしさ・安全性の面でもすぐれています。

要注意!レトルトパウチと真空パックの違い

見た目はよく似ていますが、レトルトパウチと真空パックは殺菌時間が異なります。レトルトパウチが120℃以上で4分間以上高温高圧殺菌をおこなっているのに対し、真空パックの殺菌時間は4分以下。常温に放置するとボツリヌス菌が増殖し、重大な食中毒をひきおこすおそれがあり、大変危険です。

「レトルトカレー=レトルトパウチ」とは限らないため、それぞれに適した保存方法を守ってください。

賞味期限と消費期限の違い

多くの食品には賞味期限・消費期限が定められています。

「賞味期限」とは品質が変わらずにおいしく食べられる期限のことで、期限を過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。品質が劣化しにくい、牛乳やスナック菓子などに定められています。レトルトカレーに定められているのも、賞味期限です。

一方、「消費期限」は安全に食べられる期限のこと。腐敗や変質などにより品質が急速に劣化するおそれがあるため、期限を過ぎたら食べないほうがいいとされています。弁当や生肉、総菜などに定められています。

賞味期限はどうやって算出しているの?

厚生労働省と農林水産省では、食品期限表示設定のためのガイドラインを定めています。ガイドラインでは、理化学試験や微生物試験などによる客観的な指標が設定されています。

さらに、食品の特性に応じた安全係数を設定し、客観的な指標で得られた期限よりも、短い期間を設定することが基本とされています。

安全係数は品質の変動が少ないものに関しては0.8以上を目安に設定することが望ましいとされているため、賞味期限が365日のレトルトカレーであれば、約456日まで品質が保持されていることになります。
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