5. ふきん

Photo by macaroni

調理中の出番が多いふきん。それだけに汚れる機会が多いアイテムでもあります。

「ふきんを洗うときは、貯めた水に沈めてもみ洗い&こすり洗い。繊維の間に食品かすが残りやすく、水の中で動かして汚れを押し出す必要があるからです。この点はスポンジやたわしと変わりがありませんね。理想を言えば、やはりひと作業ひと洗い。テーブルを拭いたら洗う、シンクを拭いたら洗う、というふうにできると良いと思います。完全に使い終わったら、折りたたまずに干して、乾燥させましょう。

ただ、こうした洗い方を繰り返すのは、作業的に非効率と考える人も少なくないと思います。それなら、ふきんは折りたたんで使い、一面でなにかを拭いたら、次は使っていない別の面で拭くようにしてください。常に汚れていない面を使うなら、汚れを移してしまう心配はほぼありません」

最近はふきんの代わりにペーパータオルや不織布クロスを使う家庭が増えていますが、「実は我が家もそうなんです」と平良さん。

「どれだけ洗って使っても、完全に雑菌の繁殖を防ぐことはできませんから、いっそ使ったら気兼ねなく捨てられるものにスイッチするのは悪くない選択だと思います」

6. 三角コーナー/排水口のごみ受け

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一時的にでも生ゴミを捨てる場所だけに、雑菌の温床というイメージが強い三角コーナーや排水口のゴミ受け。清潔を維持するための方法は、やはりゴミを溜めないこと。

「最近のシンクは排水口にゴミ受けがついているものがほとんどなので、三角コーナーを使うご家庭は減っていますね。雑菌対策という点から見ても、あまりおすすめできません。あれがあると、当然生ゴミはそこに捨てることになりますが、人って不思議なもので、そこがゴミ箱だと認識すると、しばらくそこに置きっぱなしにしてしまう。人によっては次のゴミの日までそのままなんて場合もありますから、本当に恐ろしいほどの菌が繁殖してしまうことも考えられます。

ですから、三角コーナーを使うなら、まずはゴミを溜めないこと。これは排水口のゴミ受けも同様です。水切りネットを使っていて、それが満杯になるまで換えない、なんてことはやめましょう。少ししか入っていなくても、調理を終えるたびにネットを交換する。清潔を保とうという意思があるなら、これは徹底してほしいです。もちろん、交換の際はお湯を使ってこすり洗いをするようにしてください」

衛生管理のなによりのコツは、「深く考えない」

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ここまで読んで、衛生管理って面倒だな……と思った方もいるのでは。私も平良さんの話を聞きながら、「毎日やるとなると大変かも?」と感じました。その印象を率直に伝えると、「私も30年以上主婦をしていますし、衛生管理の仕事をはじめてから10年以上経つんですが、結論としては、そこまで深く考えないこと」と平良さん。

徹底しなきゃと考えると、やりたくなくなってしまう。ナイーブな人なら、菌が増えると聞いただけで、料理自体をしたくないと思ってしまうかもしれません。

なんでもそうですが、どうせなら負担に感じない形で取り組めたほうがいい。だからこそ、習慣として自分にクセをつけるのが良いと思います。キッチンでなにかをしたら、その作業の一工程として、使ったものを洗って水気を取り、乾燥、消毒をする。たとえばまな板なら、食材を切り終えて煮炊きをはじめたところで洗い、水気を取るところまでをルーチンにするんです。

“料理上手は片付け上手”なんて言葉がありますが、あれって理にかなっていると思うんですよ。料理しながら後始末も同時進行でやってしまうのは、衛生管理の面から見ても最善です。

と言っても、すべてまとめて身に付けるのはむずかしいので、ひとつひとつ、焦らず取り組んでみてください。『今日はまな板の手入れをやってみよう』『今日は包丁をやってみよう』と、できることから試して、少しずつ習慣化できれば良いと思います。そうしているうちに、考えなくてもキッチン全体をきれいにできている、という感じになれたら、その後は誰に恥じることなく料理上手を自称できますよ(笑)」

最後に、「ダスキンのホームページには、キッチンや流し台向けのお手入れに役立つ洗剤やツールをまとめたページが用意されているので、ぜひ参考にしてくださいね」と平良さん。日々の衛生管理の助けになること受け合いなので、片付け上手な料理上手に近づきたいと思う皆さんは、以下のリンクからぜひご一読を。
取材・文・写真/植松富志男(macaroni 編集部)
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