ライター : macaroni 編集部

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まな板や包丁、スポンジの雑菌対策、万全ですか?

2022年も気付けば初夏。気温も湿度もおだやかで、一年中でも過ごしやすい季節です。ただ、心地よいと感じているのは私たち人間ばかりではないようで……、水回りのイヤなニオイや汚れの原因となる雑菌が繁殖しやすくなるのは、この時期唯一のネガティブ要素といえるでしょう。

「気温が15度以上になると、菌の繁殖が活発になります。4月を迎えた頃にはそうした気温になってくるので、5月も間近となれば、雑菌対策をはじめる時期としては少々遅いくらい」というのは、ダスキンの衛生管理コーディネーター、平良朋美さん。

特に気になる場所といえば、やはり水回り。なかでも食べ物を扱うシンクまわりのアイテムについては、万全な対策をしておきたいものですね。雑菌を増やさず、清潔な状態を維持するには、どんなことを心がけると良いのでしょうか。

雑菌繁殖の3つの条件と繁殖させない3原則

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まず頭に入れておくべきは、雑菌繁殖につながる3つの条件だと平良さん。

水気温度(15度〜30度前後)、そして栄養源。この3つの要素の条件がそろったとき、菌は繁殖しやすくなります。逆にいえば、乾燥しているところでは菌や細胞は生きられませんし、温度が低すぎたり高すぎたりする場所でも菌の繁殖は抑えられます。そして、菌のエサとなる栄養源は、少ないにこしたことがありません。

加えて覚えておきたいのが、菌はどこからともなく現れるのではなく、なにかを媒介にして持ち込まれるということ。たとえば野菜や肉、魚などの食材や人の手などですね。先の条件がそろったところに菌が移ると、増えてしまうわけです」

これをふまえると、シンクまわりの衛生を保つにはどうすれば良いのか見えてきます。

「雑菌を『つけない』増やさない』やっつける』3原則。できる限り持ち込まず、雑菌繁殖につながる条件を排除する。そして、ついてしまった雑菌は速やかに除くようにする。雑菌が増えやすいシンクまわりのアイテムも、この3原則を意識して扱えば清潔を維持しやすくなりますよ」

では、具体的にどのように使い、どんなお手入れをすれば良いのか。アイテムごとに教えてもらいました。

1. まな板

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たいていの家に1枚はあるまな板。調理の必須アイテムだけに雑菌対策は気になるところですが、そもそもの話として「1枚では足りません」と平良さん。

「野菜、魚、肉にはそれぞれなにがしらかの菌が付着している可能性が高いので、1枚のまな板ですべてを切るという状況では、それぞれの食材が菌を移し合ってしまいます。これを避けるには、食材ごとにまな板を使い分けること。衛生的に使おうと思うなら、生野菜用、魚用、肉用、最低3枚は用意しましょう」

その上で、使ったらすぐに洗うよう心がけてほしいといいます。

「食材を切ったまな板を洗わずに放置した場合、最初は数個の雑菌が付いていただけだったとしても、時間が経ったら数万にまで増えてしまうことも。先の繁殖の条件がそろっていれば、時間を追うごとにどんどん増えますから、できればひと作業ひと清掃。作業がひと段落したら洗う。またひと段落したら洗う。そういうクセをつけたいですね」

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さらに、洗い方にもコツがあるとのこと。

「まな板の表面には包丁でできた無数の傷があります。そこに菌が残り続けると菌の温床になってしまうので、余さずかき出さなければいけません。ただ、傷は同じ向きに入っているとは限らず、一方向にブラシやスポンジを動かすのでは落としきれないことも。

ですから、まな板はさまざまな向きに手を動かして洗いましょう。その際は、水よりも汚れが浮き上がりやすいお湯を使うのがおすすめ。菌が繁殖しやすい15〜30度の温度帯を避ければ、熱湯を用意する必要はありません。落としづらい汚れがあるなら適宜洗剤を使うことをおすすめします」

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「使い終わったまな板は、重ねず立てかけて乾燥を。まな板同士はもちろん、物には極力ふれない形が望ましいです。なにかがふれている状態では接触面に水気が残り、そこで雑菌が繁殖する可能性が高くなってしまいます。

雑菌対策のため、アルコールを用意しているご家庭もあるかと思いますが、しっかり乾燥してから吹きかけるのが最善です。調理中などそれがむずかしい状況なら、せめて水気をしっかり拭き取ってから消毒するようにしてください」

2. 包丁・ピーラー

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「包丁も、食材に合わせて使い分けたほうが良いです。野菜は野菜、魚は魚、肉は肉の包丁を用意することで、食材同士で菌を移し合う状況を避けられます。

また、包丁をこれから購入するという方は、刃から柄までが一体になっているものを選ぶと衛生管理しやすいでしょう。そうした包丁であれば、刃と持ち手のつなぎ目に水気が溜まって菌が繁殖したり錆びたりする心配がありません」

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使ったあとの手入れの仕方も、まな板とほぼ同じ。

「ひと作業ひと洗いを心がけましょう。使い終わるたびに蛇口から出るお湯を使ってこすり洗い。刃だけではなく全体を洗うようにしてください。肉、魚を切ったあとは脂がこびりついていますから、洗剤を使ったほうが良いと思います。ゴシゴシと力を入れる必要はありません。やさしく、あわ立てたスポンジではさんで汚れを落とすと良いでしょう。

使い終わったあとはしっかり乾燥させてください。アルコール消毒をするなら乾いてからにして、あとは包丁立てに保管でOKです」

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「ピーラーは付け根の部分や歯と握りの接合部分に汚れが溜まりやすいので、洗い桶に水を貯めてつけ置きし、汚れをふやかしてからお湯、洗剤を使って洗いましょう。ピーラーに限らず、洗いにくい形状のものの汚れ落としにはつけ置きが有効です。洗い終わったらしっかり乾燥させましょう」

3. スポンジ

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お手入れの方法が人によってまちまちなキッチン雑貨の代表格、スポンジ。正しいお手入れの方法は?

「まずは洗い方ですが、泡のついたスポンジに流水をかけ、泡が出なくなるまで握り洗いをしている方がほとんどではないかと思います。ただ、それでは多くの汚れがスポンジ内部に残ったままとなってしまう。

流水と泡でスポンジを洗ったら、次に桶に水を貯めてスポンジを沈め、ギュッギュッと握ってください。水に沈めて押し洗いすることで、スポンジ全体に水が行き渡り、握ることで生まれる圧が汚れを押し出してくれます。調理後の習慣として、洗い物が終わったら一連の作業としてやるようにしたいですね。

その後はしっかりと水気を切って、ホルダーやフックに吊り下げ保管。浮かせて保管するのが大事で、水気のある場所に直置きは厳禁です。昔はよく見かけましたが、シンクに直置きは絶対にやめましょう」

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スポンジに泡を残したまま保管する人がときどきいますが、これは良いのでしょうか。

「食器や調理器具を洗ったあとの泡が残った状態では、食品かすや汚れの成分が残ってしまっている懸念がありますし、粘度のある洗剤成分はスポンジ内の水はけを妨げる要因にもなります。やはりしっかり洗って水気をよく切って乾燥させるのが良いと思います。

一方で、“スポンジの除菌ができる”ことを謳う洗剤がありますね。当社の台所用洗剤もスポンジ除菌ができるのですが、『スポンジをよく絞り、洗剤液を全体に浸透させ、次に使用するまで置いておく』と案内しています。ただし、その場合もスポンジに汚れや水気がないことが前提。汚れがスポンジ内に残らないようしっかり洗い、水気をよく切ることが基本です」

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スポンジといえば、交換のタイミングも気になるところ。

「その形状や素材のため、スポンジは食品かすが残りやすいアイテムです。先ほども言ったように、雑菌はどんどん増えていくので、交換のタイミングは早ければ早いほうが良い。見た目にはまるで傷んでいないように見える場合も、使用済みなら1ヶ月に1回を目安に交換することをおすすめします」

4. たわし

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「使ったら洗剤をつけてしっかり泡を立てて流水で洗い、次に洗い桶に水を貯め、そのなかでたわしを泳がせるように動かします。動かしたときに生まれる水圧で、たわしの毛束のなかに入った汚れを押し出す、逃すというイメージですね。その後は吊るし保管。ほかのものとできるだけ接触しないよう注意して、乾燥させましょう。

たわしもスポンジと一緒で、汚れが溜まりやすい道具なので、交換は早めに。スポンジほどひんぱんには換えないと思いますが、できれば1ヶ月に1度を目安に交換したいですね」
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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