ライター : macaroni公式

自律神経が乱れがちな春に注目したいからだケアとは?

段々と暖かくなってきて、春らしさを感じられるようになりました。
しかし、まだ冷え込む日もあり寒暖差によって不調を感じるひとも多いのではないでしょうか?

そんな寒暖差は自律神経の乱れにつながります。自律神経は内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールしてくれる大切な役割を持っているため、日々の食事から栄養をとって整えていく必要があります。

今回は自然豊かな風土で育った栄養たっぷりな青森の食材を使って、薬膳の考え方から春の不調をケアする【からだケアレシピ】をご紹介します!

レシピを考案したのは……

料理家・国際中医薬膳師/ちづかみゆき先生 国際線CAとして10年間勤務在職中に日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得東京都内のミシュラン3つ星レストラン2店にてレセプショニストとして勤務。国立北京中医学大学日本校(現 日本中医学院)にて薬膳を学び、国際中医薬膳師資格を取得。上海にて活動後、東京に戻り季節の薬膳、美容の薬膳を中心とした薬膳料理教室meixue(メイシュエ)を主宰。雑誌へのレシピ提供やレストランへのメニュー開発、コンサルティング、イベント講師なども行っている。著書:『暮らしの図鑑 薬膳』(翔泳社) 、『巣ごもりごはん便利帳』(翔泳社)など。

【からだケアレシピ】青森食材たっぷりイカメンチ

イカメンチは青森県のソウルフード。シーズンを過ぎても新鮮なうちに冷凍されたスルメイカが手に入ります。

ちづか先生が以前お仕事で青森県に滞在した際、宿泊先の夕食に出てきたりんごの天ぷらが想像をはるかに超えるおいしさに感動し、それをヒントにりんごが入ったレシピになっているのだそう。

長芋を加えてふんわりとさせ、風味づけににんにくを加え、特にりんごとの相性がよいコチュジャンと塩のみで味付けをし、シンプルに仕上げています。

レシピの最後には使用した青森食材の魅力を紹介していますので、ぜひチェックして作ってみてくださいね!

材料(2人分)

・スルメイカ……1杯(正味180~200g)
・長芋……100g
・りんご……1/4個
・アスパラガス……細めのもの5本
・にんにくすりおろし……少々

【A】
・卵Mサイズ……1個
・コチュジャン……大さじ1/2
・塩……小さじ1/2
・薄力粉……大さじ2

・揚げ油……適量
・クレソン……適宜
・レモン……適宜

作り方

1. スルメイカは内臓と皮を除き、吸盤をしごいて胴、足ともに適当な大きさに切る。長芋は皮をむき、適当な大きさに切る。りんごは皮ごと良く洗って5mm角に切る。アスパラガスは根元の硬い部分を落とし、下1/3をピーラーで皮をむき、5mm幅に切る。

※スルメイカは個体差があるので、小さめの場合は長芋も少し減らしてください。
※りんごとアスパラガスはだいたい50gずつをイメージしています。アスパラガスが太い場合は3本でOKです。
2. フードプロセッサにスルメイカと長芋を入れ、少しずつ回して粗いミンチ状に刻む。
(イカの大きな塊がなくなればOK。細かくしすぎないよう注意。フードプロセッサがない場合は包丁でたたく。)
3. 2をボウルに移し、1のりんご、アスパラガス、にんにくとAを加えてよく混ぜ合わせる。
4. 170℃に熱した油に大さじ1杯ずつすくって落とし、表面が濃いきつね色になるまで揚げ、油を切って器に盛る。あればクレソンなどを添える。

※タネをすくって油に落とす際、大さじで軽く山盛り1杯ずつ落としてください。大きすぎると中に火が通るまでに外側が焦げてきてしまいます。

レシピに使用した青森食材のこだわりとは?

青森食材たっぷりイカメンチのレシピについて、ちづかみゆき先生に選んだ食材のこだわりを教えてもらいました!

--自律神経が乱れやすい春の時期のからだケアレシピを考えていただくにあたって、どのように食材を選んだのですか?

「自律神経は五臓のうちの肝と関わりが深いので、高タンパク、低脂肪で、コレステロールを減らし血圧を正常に保つ働きがあるスルメイカをメイン食材として取り入れました。そして肝の不調は胃腸に影響することもあるので、胃腸をケアできるりんご、長芋、にんにくも加えています。

またアスパラガスは疲れやむくみ、乾燥に良い食材。パワーのある食材である長芋や、スタミナ食材として知られるにんにくも疲労回復に役立ちます。

疲れていると免疫力も低下するので、これらの食材もピックアップしました。」

--そのほかに、これらの食材はどんな効果が期待できるのですか?

「青森県産の食材を集めたこのレシピ、じつはほかにもうれしい効能が!年齢を重ねると身体の潤いが失われていきますが、イカ、長芋、アスパラガスと卵はそんな潤いを補う働きががあるんですよ。」

【からだケアレシピ】に使用した青森の食材

今回のレシピは、実際に青森の生産者さんからお取り寄せした、青森県産の食材たちです。今回使用した食材以外にもさまざまな青森の特産品を紹介していますので気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
スルメイカ
└特徴:高タンパク、低脂肪で、コレステロールを減らし血圧を正常に保つ働きがあるとされる食材。お刺身で食べるほか、焼く、煮る、揚げるなど、幅広く楽しめます。

└八戸市:青森県の南東部に位置し、イカの水揚げ量日本一を誇る水産都市。朝市、横丁文化など、グルメ好きにはたまらない活気のある街で、青森県内の他の地域と比べても雪は少なく、年間を通して過ごしやすい環境に恵まれています。

長芋
└特徴:長芋の生産量トップクラスを誇り、色白で粘りが強くやわらかい肉質とアクが少なく甘みがあるのが特徴。秋堀り、春堀りと1年で2度収穫ができ、貯蔵性が高く1年を通して楽しめます。

└五戸町:青森県南部地方の歴史と文化に彩られた町で、根菜類の生産にも力を注いでいます。長芋栽培のほかにも、五戸を代表する馬肉、倉石牛、青森シャモロック「ごのへ三大肉」が楽しめます。

りんご
└特徴:サンふじは甘みが強く、酸味もあり食べやすいりんごで、濃厚な味わいが魅力的です。

└弘前市:夏から秋にかけては涼しい気候ですが、秋以降に気温がとても下がります。そんな環境で育つりんごは、赤色が綺麗に着色し、蜜をより濃くし、味に深みを出していきます。おいしいりんごを生み出す貴重な自然環境に恵まれた地域でもあります。

アスパラガス
└特徴:国産のアスパラガスが市場から少なくなる12月から3月にかけてビニールハウスで栽培。育苗する時期からビニールハウスへ定植させる時期の寒暖差によって甘みが増すのが特徴です。

└中泊町:津軽半島の中央部を走る津軽山地の西側に位置し、日本海側の気候のため、冬に雪が多いのが特徴。広大な田園地帯を形成していて農業に適した肥沃な大地が広がっています。

にんにく
└特徴:他県のにんにくと違い、雪の積もる畑の中で越冬し、じっくりと育つことから辛みが少なく甘みのある味わい。大玉で1片が大きく、身が引き締まった雪のような白い色が特徴です。

└南部町:なだらかな丘が続く地形が広がっていてにんにくがとても育ちやすい環境で、町の中央を流れる川の沿岸部は帯状に平野部が広がり、肥沃な土壌となっています。海沿いには美しい海岸線があり、素晴らしい自然環境に恵まれた地域です。

青森の美食や地域の食材の魅力を探しに行こう!

現在、ぐるなび『dressing(ドレッシング)』サイトでは、「青森の美食を味わい、郷土愛にふれる”美味しい人”の美味しい旅~南部地方編~、~津軽地方・下北地方編~」と題して、郷土愛溢れるオーナーシェフのインタビューや、お店ご自慢の絶品料理の数々が紹介されています。

ここ数年、旅行やお店での飲食制限などがあり、なかなか旅を楽しむことができない日々が続いていますが、落ち着いて安心してお出かけできるようになったら、ぜひ足を延ばして青森県に行ってみませんか?

きっと、そこには”海と山と大地が育む美味しい青森の食材”で作られたお料理との出会いが待っています。

青森の美食を味わい、郷土愛にふれる”美味しい人”の美味しい旅

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ