ライター : 満畑ペチカ

調理師ライター

長崎県在住の調理師ライター。新商品やトレンドグルメ、ご当地グルメなど、なんでも一度は食べたい食いしん坊。思わずよだれが出るような実食レビューや食べ比べ、わかりやすい雑学記事…もっとみる

ふろふき大根とは?

ふろふき大根とは、厚めに切った大根をだし汁で煮て、甘みのあるみそベースのたれでいただく料理。一般的にだしは昆布だし、みそは赤みそを使用するのが主流です。

ふろふき大根の“ふろふき”は、漢字で「風呂吹き」と書きます。「風呂吹き」となった理由には諸説あり、有力な説は以下の3つです。

【1】「風呂吹き」がからだの垢を吹いて飛ばす様子と、熱い大根を食べる様子が似ていたから。(江戸時代の蒸し風呂には、垢をこすり取るための「風呂吹き」という人物がいた。)

【2】風呂を沸かすため、薪に息を吹きかけて燃やす様子に似ているから。

【3】漆器職人が漆風呂(作業場)で、漆を乾きやすくするために大根のゆで汁を霧吹きし、そのとき余った大根を「風呂を吹いた大根」として食べたから。

ちなみに「ふろふき」に使う野菜は、大根だけではありません。かぶや冬瓜、柿なども用いられ、その場合は「ふろふき〇〇」ではなく、「〇〇のふろふき」と呼ばれます。

いつ頃からある料理?

ふろふき大根の名前の由来が江戸時代の蒸し風呂に関係していることから、おそらく江戸時代頃に生まれた料理だと考えられます。

大根が日本に伝わったのは、弥生時代のはじめ。江戸時代に入ってから品種改良がおこなわれ、いまでは「青首大根」が一般的になりました。

地域によって味が違う?

実は、ふろふき大根の味が地域によって異なることをご存じでしたか?代表的なのは愛知県と京都府。主に違うのはたれに使うみそで、愛知県で赤みそ(豆みそ)、京都府では白みそが使われています。

愛知県は古くから大根の生産が盛んにおこなわれており、大根料理もよく食べられていたのだとか。愛知県豊明市にある曹源寺では、今でも毎年『豊明の大根炊き』でふろふき大根が振る舞われています。

京都では、伝統野菜である「聖護院大根」を使ったふろふき大根がよく食べられています。聖護院大根の原種は、実は、尾張の「宮重大根」といわれているんですよ。愛知から京都に大根が伝わり、それぞれの土地で特徴あるふろふき大根が生まれたんですね。

このように、今では地域を問わず、さまざまな食べ方のふろふき大根が誕生しています。

本格的なふろふき大根のおすすめレシピ

Photo by macaroni

調理時間:70分

大根を米と煮てから昆布だしでじっくり炊き、甘みそだれでいただくレシピ。下ゆですることでえぐみが取れ、すっきりとした味わいになります。ゆずの皮のさわやかな香りが良いアクセントになるひと品です。

材料

・大根……1/2本
・米……大さじ1/2杯
・だし昆布……1枚(8cm角)
・水……800cc
・塩……小さじ1/2杯
a.酒……大さじ2杯
a.みりん……大さじ2杯
a.砂糖……大さじ2杯
a.みそ……70g

作り方

1. 大根は4cm幅の輪切りにして、厚めに皮をむいて面取りし、片面に2cmの深さまで十文字に切り込みを入れる

2. 鍋に1を切り込みを下にして入れ、米とかぶるくらいの水(分量外)を加えて火にかける

3. 2が沸騰したら弱中火で30分ほど煮て、竹串がスッと通ったら火から下ろし、水でさっと洗う

4. 昆布を敷いた鍋に3を入れて、水と塩を加えて火にかける

5. 沸騰したら弱中火にして10分ほど煮る

6. 練りみそを作る。小鍋にaの調味料を入れて混ぜ合わせ、弱火にかけてとろみがつくまで3分ほど練り混ぜる(すくってもすぐに流れ落ちず、もったりとしてきたら火から下ろすタイミング)

7. 器に5を盛って練りみそをかけ、お好みでゆずの皮を添えて完成
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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