ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

ローソンの焼きいもを徹底調査

Photo by muccinpurin

「焼きいも」210円(税込)
2021年11月2日(火)より販売されている、ローソンの焼きいも。全国のローソン店舗約3,000店にて、レジ横に設置された専用オーブンで石焼きされた焼き芋は、発売されてからすぐ芋好きからの人気を集めています。

そんなローソンの焼きいもを日本一の名産地で生まれ育った、さつまいも大大大好きな筆者がレビューします。

近年のトレンドは “ねっとり蜜芋系”

秋冬に旬を迎えるさつまいものおいしさをダイレクトに味わうなら、焼いもが外せません。ここ数年は糖度が高く、ねっとりとした蜜芋が人気。さらに、食物繊維が多く腹持ちがいいことから、減量中のおやつとしても再評価されています。

寒い季節に遭遇する焼きいも屋さんのうれしさは格別ですが、そうそうタイミングよく出会えるものではありません。老若男女、誰からも愛される焼きいもが近所のローソンで買えるなんて、うれしいですよね。

ポイント1:専用オーブンで専門店級の焼き加減

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焼きいもの作り方にはいろいろな方法がありますが、総じて低温でじっくりと焼くことで甘みが増すとされています。ローソンでは、店内に設置された焼きいも専用オーブンを用い、じっくりと焼き上げることで水分を逃がさずしっとりと、甘みを最大限に引き出した焼いもを作ることに成功したのだそうです。

実際にローソンの店舗に行ってみると、おでんや中華まんに並んで、見慣れない焼きいも専用オーブンが設置されていましたよ。かなり本格的です。

ポイント2:糖度の高い「紅はるか」を45日熟成

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焼きいものおいしさはさつまいもの品種によって大きく左右されますが、ローソンの焼きいもにはなめらかな舌触りと甘みが特徴である、国産の「紅はるか」を使用。収穫して約45日間貯蔵庫で保管してから加工することで、さつまいものでんぷんが糖化し、コクが生まれて甘くておいしい焼きいもになるのだそうですよ。

ポイント3:ちょうどいい量で価格がリーズナブル

人気の高い紅はるかを熟成し、店内の専用オーブンでじっくり焼き上げるという手間とこだわりが詰まったローソンの焼きいも。気になるお値段ですが、1個税込210円と驚くほどリーズナブルでした。

石焼き芋~♪の焼きいも屋さんや専門店は量り売りなので、大きさによって値段がさまざま。大きいお芋が食べたいという欲とは裏腹に、ちょっぴりお値段が高いのが玉にキズですよね。ところがローソンなら一律税込210円、お財布にやさしいときて、買わない理由が見つかりません!

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ちなみに、1個あたりのサイズは約13cm、重さはちょうど150gでした。もちろん多少の個体差はあるでしょうが、お値段が同じということは、大きさも大差ない気がします。

なにより、焼きたてのおいしい焼き芋を、私たちにとって身近なローソンで、量り売りのドキドキを介さずに購入できるだけで、万々歳じゃありませんか?

ポイント4:絹のようななめらかさ

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半分に割ってみると、やや白っぽいお芋がお目見えです。もっと濃い黄色をイメージしていましたが、意外と控えめな淡い黄色。甘い品種と聞いていますが、本当に甘いのかしら?と、やや疑いながら食べてみると、驚きの甘さ!

ひと昔前だったら甘くねっとりした焼きいもと聞くと、安納芋があげられましたが、焼きいも人気の高まりにつれさまざまな品種が登場。ローソンの焼きいもに使われている紅はるかも、そのひとつです。安納芋ほどの甘さはありませんが、しっかりと自然な甘さが感じられます。くどい甘さというよりは、すっきりとあと味のいい甘さです。

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そして甘さと同時に驚いたのが、なめらかさ。絹のような口どけを持つとされている紅はるかですが、その特徴通り食べた瞬間、口のなかでとろりと溶けてほぐれます。もぐもぐと噛む必要もありません。まるでスイートポテトを食べているよう!

ホクホク系ではないのでのどに詰まりにくく、スイスイと食べられるのも蜜いもの魅力。とはいえ、せっかくのおいしい焼きいもです。温かいドリンクを片手に、ゆっくりと楽しんでくださいね。筆者個人的なおすすめは、ホットミルクかほうじ茶です。
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