ライター : macaroni 編集部

梅雨冷え対策に!齋藤菜々子さんに教わる「ゆる薬膳レシピ」

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

料理家・国際中医薬膳師/齋藤菜々子さん IT企業勤務時に、心身の健康につながる食事の大切さに気付き料理の道へ。食材や調理法に制限のない薬膳に魅了され、日本の薬膳師における最高位資格・国際中医薬膳師を取得。自宅でも実践できる「ゆる薬膳」を広めるべく、書籍・雑誌・企業へ身近な食材で作れる薬膳レシピを提案している。代表著書は『基本調味料で作る体にいいスープ』 (主婦と生活社)
「体がだるいな……」「食欲がない……」など、梅雨時期になんとなく不調を感じることはありませんか?その原因は梅雨冷えかもしれません。

「梅雨の湿気が体にたまると、むくみや冷えなどの症状が出やすくなります。さらに、食べものから摂った栄養が全身に行き渡りづらくなってしまうことも」と話すのは、料理家で国際中医薬膳師としても活躍する齋藤菜々子さん。

体の巡りが悪くなると、重たい水分が体にたまります。すると、栄養を運搬するためにエネルギーを使い、消化のパワーが不足するため、食欲不振につながってしまうそうです。

「私がこの時期の食事で大切にしているのは、『余分な水分を体の外に出す』『消化を助ける』『体を冷やさない』というポイントで、摂り入れる食材を選ぶことです」

本記事ではそのポイントに着目して、おうちで作れる薬膳レシピを3つをご紹介いただきました。

1. とうもろこしとミックスビーンズのサラダ

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

調理時間:10分

玉ねぎ、ミックスビーンズ、とうもろこしを調味料で和えるだけの簡単サラダ。とうもろこしのやさしい甘みが際立つメニューです。シャキシャキとした玉ねぎと、ゴロゴロとしたミックスビーンズを合わせることで、食感も楽しめます。色合いも鮮やかなので、食卓を華やかに彩ってくれますよ。

材料(2人分)

・とうもろこし……1本
・ミックスビーンズ……50g
・紫玉ねぎ……1/8個
・パセリ(みじん切り)……大さじ1杯
a. 酢……小さじ2杯
a. 塩……小さじ1/4杯
a. オリーブオイル……大さじ1杯

作り方

1. とうもろこしは皮1枚を残してラップで包み、600Wのレンジで4分加熱する。ラップを外してそのまま冷ましたら、3等分に切って実を削ぎおとし、紫玉ねぎはみじん切りにする

2. ボウルに1とミックスビーンズ、パセリを入れ、(a)を加えて混ぜ合わせる

これがポイント!「玉ねぎ・とうもろこし・ひよこ豆」

「ポイントのひとつは玉ねぎです。薬膳ではほとんどの食材を温熱性・平性・寒涼性という性質に分けることができます。玉ねぎは温熱性の食材で、体を温める性質をもっています。

また、利尿作用のある食材は体を冷ます性質を持つ寒涼性のものが多いのですが、とうもろこしやひよこ豆は体を冷やさない平性の食材です。体を冷やさずに水分の排出を促してくれるので、梅雨時期には積極的に摂るのがおすすめ」

※平性……体を温める“温熱性”、冷ます”寒涼性”と比べると、そのどちらでもない性質

2. じゃがいもといんげんのジェノベーゼ

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

調理時間:20分

いんげんとじゃがいもをジェノベーゼソースで和えた副菜です。旬のいんげんを存分に味わうことができますよ。ジェノベーゼソースは材料をハンドブレンダーまたはミキサーで混ぜるだけなので、簡単に作れます。フレッシュなバジルの香りが格別です。
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