ライター : asuka_ikeda

管理栄養士

ピーナッツバターの栄養と効果効能

脂質

ピーナッツバターには、100gあたり50.4gの脂質が含まれています。

ピーナッツの栄養成分のなかで、もっとも多いのが脂質です。脂質は体内でエネルギー源となるだけでなく、ホルモンの材料や細胞膜の構成成分となる重要な成分です。

ピーナッツに含まれる脂質は、約80%が不飽和脂肪酸。特に多く含まれるのがオメガ9と呼ばれるオレイン酸で、血液中のLDLコレステロールを下げる作用があります。(※1,2,3)

たんぱく質

ピーナッツバターには、100gあたり20.6gのたんぱく質が含まれています。

たんぱく質は、皮膚や毛髪、ホルモンなど、わたしたちのからだを構成する重要な成分です。主に肉や魚などに含まれる栄養素ですが、豆類や種実類などの植物性食品にも含まれています。ピーナッツは、種実類のなかでもたんぱく質の含有量が多いのが特徴です。

たんぱく質は筋肉の材料となるので、ダイエット中は特に意識して摂るようにしましょう。不足すると筋肉量が維持できず、代謝の低下につながります。(※1,4,5)

食物繊維

ピーナッツバターには、100gあたり7.6gの食物繊維が含まれています。

食物繊維には不溶性と水溶性の2種類があり、ピーナッツバターに多く含まれるのは不溶性食物繊維。不溶性食物繊維は便のカサを増やして腸を刺激し、スムーズな排便を促します。

また、腸内で善玉菌を増やして、腸内環境を整えるのに役立ちますよ。便秘が気になる方は、意識して摂るようにしましょう。ピーナッツバター大さじ1杯(17g)で、1.3gの食物繊維を摂ることができます。(※1,6,7)

ビタミンE

ピーナッツバターには、100gあたり4.8mgのビタミンEが含まれています。

ビタミンEは強い抗酸化用をもつ脂溶性ビタミンです。過酸化脂質の生成や、血中のLDLコレステロールの酸化を抑えるはたらきがあります。また、体内の細胞膜の酸化を抑制することから、老化対策に役立ちますよ。

ナッツ類のほか、うなぎやぶりなどの魚介類、モロヘイヤや西洋かぼちゃなどの野菜類などに含まれます。(※1,8,9)

カリウム

ピーナッツバターには、100gあたり650mgのカリウムが含まれています。

カリウムは私たちのからだにとって必要なミネラルのひとつで、細胞の浸透圧の維持という重要な役割をもちます。カリウムは、ナトリウムをからだの外に排出するはたらきがあるため、塩分を摂り過ぎたときの調整に役立ちますよ。

また、腎臓でのナトリウムの再吸収を抑え、血圧の上昇を抑制する作用があります。(※1,10,11)
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