ライター : ますだなな

管理栄養士

乾燥昆布の栄養成分をチェック

乾燥昆布に含まれる量
100gあたり枚あたり(10g)
カロリー170kcal17kcal
たんぱく質5.8g0.6g
脂質1.3g0.1g
糖質32.2g3.2g
食物繊維32.1g3.2g
カルシウム780mg78mg
マグネシウム530mg53mg
ヨウ素200,000μg20,000μg
β-カロテン1,600μg160μg
ビタミンK110μg11μg
(※1,2)
昆布は食物繊維カルシウムなどの栄養素を多く含みます。カルシウムは歯や骨の形成を助ける成分です。

また、ヨウ素の量が多いのが昆布の特徴のひとつ。ヨウ素は甲状腺ホルモンをつくる材料で、体内のさまざまな代謝を促進するはたらきを持っています。ヨウ素は普通に食べる量では問題ありませんが、食べ過ぎると甲状腺の機能低下を起こすおそれがあります。(※3,4)

昆布の色素成分「フコキサンチン」

フコキサンチンは昆布に含まれる色素成分で、体内に必要以上に発生した活性酸素の増加を抑えて老化や病気から体を守る抗酸化作用があります。

活性酸素は人間の体にとって必要なもので、細菌やウイルスを排除するはたらきを持ちます。ただし、過剰になると細胞を傷付けてしまうため、老化や病気の原因となります。(※5,6)

昆布の栄養に期待できる健康効果4選

効果効能

  1. 便秘対策
  2. 骨の健康をサポート
  3. 免疫力を維持する
  4. 抗酸化作用

1. 便秘対策

昆布には、水溶性食物繊維のアルギン酸やフコイダンが豊富に含まれます。水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やすはたらきや、便をやわらかくする作用があります。そのため、昆布を食べることが便秘対策につながります。(※4,7)

2. 骨の健康をサポート

昆布には骨の健康に関わるカルシウムマグネシウムビタミンKが含まれます。骨を形成する成分であるカルシウムとマグネシウムの作用は拮抗し、血圧の調整にも役立っています。

また、ビタミンKも骨の健康に不可欠。骨に含むたんぱく質を活性化し、カルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促進するはたらきがあります。(※1,3,8,9)

3. 免疫力を維持する

昆布に含まれるフコイダンには、ウイルスに感染した細胞を攻撃する細胞を活性化させるはたらきがあります。

また、人間の体には細菌やウイルスから身を守るための免疫機能が備わっていて、その約7割が腸に存在しています。腸内環境を整えることが免疫力の維持に役立つので、善玉菌を増やす作用がある水溶性食物繊維が豊富な昆布を食べると良いでしょう。(※4,7,10,11)
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