ライター : 佐々木 梓

管理栄養士

大根ダイエットは食べただけでやせるわけではない

「これを食べれば必ずやせる」という食べ物はなく、大根に関しても同じです。むしろ極端に食事の量を減らしたり、ひとつの食品のみに偏ってしまうと、ストレスの原因となるうえ、体に必要な栄養素が不足してしまいます。

ダイエットのために、まずは規則正しい生活が大切。食事全体のエネルギー量を考えて、無理のない程度に調整し、適度な運動を心がけましょう。継続させることでダイエットの成功につながりますよ。(※1)

大根ダイエットの効果

効果

  1. 整腸作用
  2. むくみ対策
  3. 抗酸化作用
  4. 代謝を促す

整腸作用

大根には、100gあたり1.4gの食物繊維が含まれます。

食物繊維には不溶性・水溶性の2種類があります。大根にはこのうち不溶性食物繊維が豊富です。水分を吸収して膨らみ、腸の運動を活発にし便通を促すはたらきがあります。また食物繊維は、腸内細菌により分解されることで、腸内フローラの整える作用を持つ栄養素です。(※2,3)

むくみ対策

大根には、100gあたり230mgのカリウムが含まれます。

カリウムには尿中へのナトリウム(塩分)排泄を促し、血圧を下げるはたらきがあります。また、塩分は摂りすぎるとむくみの原因にもなります。塩分を体の外に出す役割を持つカリウムは、むくみ対策に役立ちますよ。(※2,4,5)

抗酸化作用

大根には、100gあたり12mgのビタミンCが含まれます。

ビタミンCは抗酸化作用を持つ栄養素。細胞が傷つく原因となる、活性酸素の作用を抑えるはたらきがあります。加えて免疫力の強化、コラーゲンの合成にも関わるビタミンです。

さらに大根には、ビタミンCと同じく抗酸化作用を持つ「イソチオシアネート」が含まれます。大根の辛味成分で、根の先端に多く含まれる栄養素です。(※2,6,7,8)

代謝を促す

大根に含まれるイソチオシアネートには、抗酸化作用のほか、血行・血流を促すはたらきがあります。血行がスムーズになると筋肉のポンプ機能が促進され、基礎代謝の上昇が期待できますよ。

基礎代謝量とは動かず安静にしている状態でも、内臓の機能や体温を維持するために消費されるエネルギーのこと。上昇することで消費エネルギーを増やすことができます。(※7,8,9)
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