ライター : macaroni_repro

こんな長いもやし、見たことない!

この記事は、三越伊勢丹が運営する、食メディア「FOODIE」の提供でお送りします。
食卓の名脇役のもやしですが、主役を張れるほど大きなもやしがあるのを知っていますか? なんとその長さ、約40cm!
青森県大鰐町で作られ、ごく一部の地域で食べられてきた「大鰐(おおわに)温泉もやし」。近年メディアにも取り上げられるようになり、じわじわと注目を集めているんです。どんなふうにして作られているのか、食べ方、味は? 「大鰐温泉もやし」について、伊勢丹新宿店で青果を担当する栗林七重さんに聞きました。

普通のもやしとは、なにもかもが桁違い!

普通のもやしと比べると大きさの違いがよくわかります。なんと黄色の豆の部分から根っこまですべてが可食部なのだとか。味も食感も普通のもやしとは全然違うのだそうです。
「全体からしっかりと豆の味がします。普通のもやしの味を想像しながら食べるとその違いに驚くはず。また、歯ごたえも特徴的です。普通のもやしの食感が『シャキシャキ』だとすれば『大鰐温泉もやし』は『ジャキジャキ』というくらいの、しっかりとした歯ごたえなんです」
そんな「大鰐温泉もやし」は栽培方法も普通のもやしとは全然異なるそう。一体どのようにして作られているのでしょう。

どうやって作られているの?

【秘密①】希少! 門外不出の種から育てる

秋田県との県境に位置し、開湯約800年の歴史を持つ温泉地、青森県大鰐町。実は「大鰐温泉もやし」は、この地で350年の長きに渡り作られてきた伝統野菜です。
一般的にもやしは水耕栽培によって作られますが「大鰐温泉もやし」は土耕栽培。地熱で暖かい土床に種を植え、その中で育ちます。実はこの種こそが、この地域のみで伝わってきた大変貴重なもの。
「もやしを含め、日本産の野菜の種は、実はほとんどが外国産。国産の種から育てられている野菜は本当に数が少ないんです。中でも『大鰐温泉もやし』の種はこの地域在来のもので、しかも門外不出だったためにごく一部でしか栽培されていませんでした」

【秘密②】ミネラル豊富な温泉を浴びて育つ

名前の通り、「大鰐温泉もやし」を育てるのに必要不可欠なのが温泉水です。発芽から収穫まで、水道水は一滴も使わず、温泉水のみで育ちます。
光を浴びると豆の部分が緑色に変色して美味しさが損なわれてしまうため、布団のように何重にも藁を敷き詰め、完全に遮光。1週間ほどかけて大きく育った「大鰐温泉もやし」は、やはり温泉水で土を洗い流され、出荷されます。
栽培が難しく作り手が限られていたことや、日持ちがしないため流通しにくかったことなどから「幻の伝統野菜」ともいわれていた「大鰐温泉もやし」。近年では自治体や農家の方々の努力、技術の向上などで私たちの手元にも流通するようになってきました。

シンプルに蒸して食べるのがベスト!

地元大鰐町では「大鰐温泉もやしラーメン」なるものが名物となっているようですが、栗林さんおすすめの食べ方を聞きました。
「味と食感が一番感じられるのは、シンプルに豚肉などと蒸して、ポン酢などで召し上がっていただく食べ方。豆の部分は特に味が濃くて、もやしを食べているとは思えないほど。また、豆と反対側のひげ根の部分はかき揚げにしてもいいですし、鍋やお味噌汁の出汁にも使えます。
本当に捨てるところがないんです」
大きい分、調理をするときはしっかり3〜4分ほど加熱するのがポイント。「大鰐温泉もやし」を使ったレシピもどんどん広がる予感がしますね! 伊勢丹新宿店では3月頃までは入荷があるそう。気になる味と食感を、ぜひ確かめてみてください。
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