ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

薄力粉ではなく、強力粉のクッキー?

クッキーを作るときは、薄力粉を使うのが基本です。パンを作るときによく使う強力粉でも、薄力粉の代用ができます。では、強力粉を使うことでなにが変わるのでしょう?

薄力粉と強力粉の違い

薄力粉はクッキーやケーキ作り、強力粉はパン作りに使われます。薄力粉と強力粉では、弾力のもとになるグルテンの含有量が違うからです。

グルテンの少ない薄力粉はしっとりとした手触りで、水を加えこねたときの生地のまとまりが遅く、弾力が弱いのが特徴です。グルテンの多い強力粉は、さらさらとして手につかず、水を加えてこねると生地のまとまりが早くて、弾力が強いのが特徴です。

上記のようなグルテンの含有量の違いから、薄力粉はさくさくとした食感や軽くふんわりとした料理に合い、強力粉はもちもちとした食感の料理に適しています

強力粉を使うクッキーの基本レシピ

Photo by Raico

調理時間:35分(※生地を休ませる時間は含みません)

強力粉で作る、シンプルなプレーンクッキーです。強力粉はグルテンが多いため、混ぜすぎたりこねたりしないよう気をつけましょう。片栗粉やコーンスターチを少し加えて、軽めの食感に。形はお好きな型で抜いたり、カットしたりすればOKです。デコレーションして華やかにすれば、プレゼントにも向いていますよ。

材料(直径4cmの花型約32枚分)

・強力粉……100g
・片栗粉またはコーンスターチ……20g
・砂糖……50g
・卵黄……1個
・バター(無塩)……50g
・牛乳……大さじ1と1/2杯
・バニラオイルまたはバニラエッセンス……適量

作り方

1. バターは常温に戻し、強力粉と片栗粉は合わせてふるう

2. ボウルにバターと砂糖を入れて、泡立て器で白っぽくなるまで混ぜる。卵黄、バニラエッセンスを加えてさらに混ぜる

3. ふるった粉類を加え、ゴムベラで切るように混ぜる

4. 牛乳を加え、そぼろ状になったらひとつにまとめてラップに包み、冷蔵庫に入れて30分~1時間ほど休ませる

5. オーブンを170℃に温めはじめる。4をラップではさんでめん棒で5mmほどにのばし、型抜きする

6. クッキングシートを敷いた天板に並べ、170℃のオーブンで15分ほど焼く

強力粉クッキーのアレンジレシピ8選

1. 2色の生地で模様に。アイスボックスクッキー

プレーン生地とココア生地のふたつを組み合わせる、アイスボックスタイプのクッキー。中力粉がベースのレシピですが、薄力粉と強力粉で代用する場合も記載されています。薄力粉と強力粉をあわせてふるえば、あとは同じように作れますよ。生地の厚みや幅をそろえると、模様がきれいな仕上がりに。

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