ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

監修者 : 谷口 ももよ

薬膳料理研究家

麦ご飯(麦飯)とは

お米に麦を入れて炊く「麦ご飯」。お米だけで炊く白米より麦の風味が感じられるほか、素朴でやさしい味わいが人気です。食べたことはないけど気になっているという方、多いのではないでしょうか?

麦ご飯の歴史

日本人は大昔からお米を食べて生活していましたが、白米だけを食べるようになったのは戦後数年がたってからと言われています。それまでは、流通の多い麦や雑穀をお米に混ぜて食べていました。 麦は白米のように粘り気がなく独特な香りがあり、当時は麦の割合も多かったことから、今の麦ご飯よりもクセがあり白米が好まれていたようです。最近はレストランやカフェでも、白米以外に雑穀や玄米などが選べるところが増えていますよね。

カロリーはどれくらい?麦ご飯の特徴

麦ご飯は独特な風味があるものの、それはお米と麦の割合にもより、少し麦を入れる程度であればあまり感じません。麦はお米のように粘り気はなく固い食感です。そのため噛みごたえがあり、食べるときによく噛むことからダイエットにも取り入れられています。 麦にはたくさんの栄養素が含まれ、お米と一緒に炊くだけでいつもの食事に簡単に栄養を足せる、人気の食材なんですよ。

麦ご飯のカロリーは?

ご飯との割合にもよりますが、お茶碗一膳(約158g)で約252kcalあります。(※1)白米は同じ158gで266kcalある(※2)ので、若干ですがカロリーを抑えられることが分かりますね。

知って得する!麦ご飯の栄養効果

コレステロール値を安定させる

大麦に含まれる「β(ベータ)-グルカン」という成分は、腸内で短鎖脂肪酸が作られるための材料のひとつになります。この短鎖脂肪酸、なんと体内に取り込まれて、余分なコレステロールの生成を抑制する働きがあると考えられているんです!(※3) コレステロール値が正常な場合には、β-グルカンを摂取してもコレステロール値は下がらないので、値を安定させるために役立つことが分かりますね。(※3)
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