ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

カラスノエンドウとは

カラスノエンドウはどこにでも生えているので、いわゆる雑草の部類として知られています。別名「ヤハズエンドウ」ともいい、マメ科ソラマメ属の植物です。地中海沿岸地方の原産で、エンドウと同様に食用として栽培されていた歴史もあるようです。

背丈は60~90cmほどにもなる植物です。花は紫がかったピンク色をしており、花が咲いたあとにさやができて、実がなります。

なりはじめのさやは「若さや」とも呼ばれ、やわらかいため、料理に使うことができます。実は熟してくると黒くなり、外に弾け飛びます。そしてまた、新しく花を咲かせるのです。(※1)

生息地や旬

カラスノエンドウは育つ場所を選ばず、日本のいたるところに生息していますが、主に見かけるのは四国・九州・沖縄など比較的温かい地域。北海道などの寒い地域では、あまり見られません。

旬は暖かい春頃で、やわらかくて食べやすい若さやのほかに、葉や花、実も食べられます。花は3月~5月ごろに咲きますよ。(※1,2,3)

カラスノエンドウに栄養はある?

カラスノエンドウには、ビタミンB1やポリフェノールなどの栄養成分が含まれているとされています。ただし、カラスノエンドウは食品成分表に記載されていないため、どんな栄養がどれだけ含まれているかは言い切れません。しかし、前述したようにカラスノエンドウは料理に活用できますよ。(※2,3)

定番の食べ方!カラスノエンドウの天ぷらレシピ

※画像はイメージです。
カラスノエンドウは、葉もさやも実も食べられる使い勝手のよい植物です。おすすめの食べ方は、穂先を使った天ぷら。外で摘んだものは汚れている可能性が高いので、できれば購入したものを使いましょう。

材料

・カラスノエンドウ(穂先10cmほどを使用) ・水溶き天ぷら粉 ・揚げ油 食べたい分量で作りましょう。水溶き天ぷら粉は、天ぷら粉と水を4:5、または9:10の割合で混ぜると、おいしく仕上がりますよ。

作り方

1. カラスノエンドウを35〜40℃ほどのぬるま湯に浸け、しっかりと洗って水気を拭き取ります。

2. 揚げ油を180℃まで熱します。

3. 1に水溶き天ぷら粉をつけ、揚げます。長い時間揚げる必要はありません。全体的にパリッとしてきたら、完成です。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ