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連載:絶対きれいになる!皮膚科医の「美肌レッスン」

皮膚科医の私がおすすめする美肌セルフケアを紹介する本連載。第4回の主役は「昆布水」です。美肌効果がとても高く、健康面でもたくさんのメリットがあります。私の体験、効果、作り方など、昆布水について詳しく紹介します。

私の食生活は昆布水のダシで決まり

皮膚科の専門医という立場ながら(ゆえに?)、セルフスキンケアを色々と試して、食材の持つ効能にそのたび驚いている私。本連載では、そんな私が特に効果を実感している民間療法を毎回紹介しています。

さて、医師といっても人間ですから、20代のころはやんちゃもしました。まだまだ若く、健康を意識しなくても元気が有り余っていたので、医師の仕事を懸命にこなすこと以外、好き勝手に暮らしていたんですよね。食生活なんて適当そのもので、ジャンクフードも脂っこいものも大好き。さらにアウトドアの趣味にかまけた結果、肌がシミ、シワだらけになったことは連載第1回でお伝えしたとおりです。

肌は元より、体の健康を考えるようになったのは、30代に入ってから。「健康は食で決まる」といっても過言ではないので、まず、食生活を大幅に見直すようにしました。特に私の場合は皮膚科医ですから、肌によいと思えるものには関心も当然高く、日々の食生活に積極的に取り入れるようにしたんです。

とはいえ、作るのが難しいもの、手に入りづらいものでは、三日坊主で終わってしまいます。簡単に作れて、すぐ手に入って、美容・健康が高くて、そして何よりおいしいもの……そう考えたときにひらめいたのが「昆布水」です。健康法というよりは、ようするに、ダシですね。そのまま飲んでもいいですし、料理に加えれば旨みが倍増!しかも昆布は美容・健康効果ばつぐんですから、いいことづくめなんです。

お通じが改善し、ニキビも出なくなった

実際、昆布水を摂るようにしたら、私の場合、お通じの状態が明らかによくなりました。また、肌にもよい結果が出て、ニキビができなくなったり、髪のフケも出なくなりました。そうした実感もあって、昆布水はとても信頼を置いているセルフケアのひとつです。

昆布水のよいところは、昆布の栄養成分が効率よく得られる、というだけではありません。昆布水をダシに使う機会が増えるので、自然と和食に切り替わるんです。しかも、昆布水のダシはあっさりとしながら料理の旨みを格段に上げてくれるので、余計な調味料で塩分の摂りすぎも防げます。食生活自体の改善につながる、という点でも、昆布水はおすすめなんですよ。

今でもほぼ毎日のように昆布水を作り、何らかの方法で摂っています。常備ダシとして、美容・健康のセルフケアとして、私のキッチンに欠かせない大切な存在です。今回は、昆布水の効果や作り方、そして私がよく摂る方法などをご紹介しますね。

昆布水の効果効能

美肌

皮膚科医の立場から見ても、昆布は美肌成分を豊富に含む食材です。特に、昆布やワカメなどの海藻類に含有されているフコキサンチンは、抗酸化作用がとても強い成分として知られています。じつは、このフコキサンチンを使って、ある実験が京都大学でおこなわれました。気になる実験結果が出たので、皆さんにもお伝えしますね。

実験をおこなったのは、京都大学大学院農学研究科教授の平田孝先生です。実験ではフコキサンチンをマウスの皮膚に塗り、そこに紫外線を照射しました。そしたら、フコキサンチンを塗った皮膚は、フコキサンチンを塗っていない皮膚と比べて、シワの数も体積も少なくなったんです。

その理由として、フコキサンチンが、紫外線によって発生するコラーゲンなどの分解酵素や、コラーゲンにダメージを与える活性酸素などを無力化したのではないか、と考えられています。まだ実験段階ではありますが、昆布の美肌作用が期待できる結果といえますね。

便秘の改善

私自身も効果を実感したとおり、昆布水は便秘の改善にも役立ちます。昆布を水に浸けると、水がヌルヌルになります。ヌルヌルの正体はアルギン酸と呼ばれるもので、便に水分を与えてカサを増やし、腸のぜん動運動を促してくれます。その結果、便通がよくなるんです。

また、腸内環境は肌と深く関係していますから、便秘が改善されれば肌の調子も整ってきます。お通じを良好に保ち、腸内に老廃物を溜めないようにすることも、美肌作りの大切な要素です。

ダイエット

上に述べたアルギン酸は、脂肪とくっついて、便と一緒に体外に排出する作用があります。体に吸収される脂肪分が少なくなりますから、自然とダイエットにつながるんです。

アンチエイジング

昆布に含まれるフコイダンという成分には、体内の活性酸素を取り除く働きがあります。活性酸素は老化を促す物質で、肌はもちろん、髪、血管、筋肉など、全身に悪い影響をおよぼします。私が昆布水を摂るようになって、髪のフケが減ったのも、もしかしたらフコイダンの抗酸化作用で髪が若返ったおかげかもしれません。

血圧の低下

カリウムという成分が体内の余計な塩分を排出してくれるので、血圧を安定させる効果が期待できます。また、昆布には血中の中性脂肪の上昇を抑える働きもあるといわれており、血液をきれいにしてくれるすぐれた食材なんです。

高血糖の予防

昆布のヌメリ成分は、体内で糖質の吸収をゆるやかにしてくれます。食後血糖値の上昇をおさえられるので、高血糖の予防・改善をサポートしてくれるんです。

昆布水の作り方

昆布水の作り方はびっくりするほど簡単です。ご自宅にダシ用の昆布さえあれば完成です。料理のダシに上手く使いながら、日常的に摂るようにしてみてください。

材料

・ダシ用の昆布……10g
・水……1リットル
・容器

作り方

1. だし用の昆布をハサミで細かく切ります。
※細かく切ると栄養成分がよく溶け出すそうですが、私の場合、切らずに使ってしまうこともあります。細かく切るのを面倒に感じるなら、ちょっと適当でも気軽に続けられるほうを選んでください。
2. 容器にハサミで細かく切った昆布を入れ、そこに水を1リットルほど注ぎます。
3. 冷蔵庫で一晩寝かせたら完成です。
※最低3時間以上置いてもできあがりますが、一晩寝かせるのが理想です。

作り方のポイント

・酢昆布や刻み昆布など、そのまま食べる昆布ではなく、ダシ用の昆布を使いましょう。
・昆布の表面に付着している白い粉は旨味成分なので、基本的に水洗いはNG。そのまま使うのがベストです。抵抗がある場合、濡れ布巾などで軽く表面を拭く程度にしましょう。
・使用する水は、水道水でかまいません。ミネラルウォーターを使う場合は軟水にしましょう。軟水のほうが昆布の旨みを引き出しやすいからです。

摂りすぎに注意しましょう

甲状腺に障害を持っている人は、昆布などヨウ素を含む食品は控えてください。また、現時点で甲状腺の機能が正常な人でも、昆布の摂りすぎは厳禁。ヨウ素という成分は、甲状腺の機能低下を引き起こすおそれがあるからです。1日コップ1杯程度の量を目安にして、それ以上は摂らないようにしてください。

賞味期限・保存方法

水に浸けて作った昆布水は、10日から2週間程度持つといわれています。また、一度作った昆布水は冷蔵庫で1週間ほど持つといわれていますが、万が一のこともありますので、特に夏場は早めに飲み切るようにしましょう。

昆布水を使った私のおすすめレシピ

炭酸水割り

【材料】
・昆布水……適宜
・炭酸水……適宜

【作り方】
昆布水を炭酸水で割って飲む方法は、手軽なので私もよく夏場などに実践しています。割合はお好みに合わせてください。甘味料などを加えると糖質を摂りすぎるかもしれないので、できれば昆布水の旨みを感じながら何も加えずに飲むとよいですね。

味噌汁

【材料】
・昆布水……お茶碗3杯分
・味噌:適宜
・具材:お好みのもの

【作り方】
1.昆布水を鍋に入れます。
2.味噌を溶き入れます。
※少量の本ダシなどで味を調えてもOK
3.お好みの具材を入れ、弱火で火を通したら完成です。

うどん

材料】
・うどん……1玉
・昆布水……500ml
・醤油……大さじ約1杯半
・お酒……小さじ半分

【作り方】
1.昆布水を鍋に入れ、醤油、お酒を加えてダシ汁を作ります。
2.お好みの具材を1に入れて火を通します。
3.市販のうどんを1に入れて、記載時間通りにゆでたら完成です。

おわりに

昆布水の一番のメリットは、美肌作りや健康維持に役立つだけでなく、簡単に作れてさまざまな料理のダシに使える点。単品を食生活に取り入れることも一つの方法ですが、昆布水のように、普段の食生活に自然と馴染む食品は使い勝手ばつぐんで、「摂らなければならない」というプレッシャーとも無縁です。味噌汁でも、うどんでも、煮物でも、どんな料理に合わせても旨みがグッと増しますよ。

「美肌」とか「健康」を特に意識せず、ご自宅の常備ダシとしてぜひ活躍してもらいたい食品です。日々の習慣になれば、忘れたころに美肌やお通じの改善、ダイエット、アンチエイジングを実感できているかもしれません。

昆布水でおいしくヘルシーな生活、はじめてみませんか?
次回は唇の美容に特化したセルフケア、「はちみつリップ」を紹介します!

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