卵は生後6ヶ月頃から

離乳食で卵を始める時期の目安は、生後6ヶ月を過ぎたあたり。おかゆ、野菜、豆腐、しらす、白身魚などを食べ慣れてきた頃に卵黄からスタートします。卵白は、卵黄よりもアレルギーの原因となる物質が多く含まれているため、離乳食初期には避けましょう。

卵白が食べられるようになるまでは、固ゆで卵を作ったらできるだけ早く黄身と白身を分けてください。黄身と白身を分けないまま時間が経つと、卵白の成分が卵黄に移ってしまうため注意が必要です。

アレルギーに注意

卵に慣れるまでは、アレルギーに注意が必要です。アレルギー対策として、離乳食用の卵は、中まで完全に火を通しましょう。しっかり火を通したほうが、アレルギーを引き起こしにくいと言われています。

卵黄も卵白も、最初のひと口は耳かき1杯程度の少量を与えて様子を見ましょう。問題がなければ、翌日から少しずつ量を増やしてください。

また、ゆで卵は問題なくても卵焼きだとアレルギー症状がでてしまうなど、調理法を変える際も注意が必要です。赤ちゃんの体調が悪いと症状が出やすくなる可能性があるため、調理法を変えるときは体調の良い日を選ぶようにしましょう。

平日の午前中に食べさせる

万が一アレルギー症状が出てしまった場合でも迅速に対応できるよう、卵に慣れるまでは平日の午前中~昼頃に食べさせましょう。夕方以降は病院が開いていない可能性があるため、卵を与えるのは避けたほうが無難です。

卵を食べてから、30分間様子を見る

卵のアレルギーは、食べてから30分以内に症状が出ることが多いと言われています。その間は赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。

なんらかの異変が見られた場合は症状が出ている部位を写真に撮り、すぐに病院へ連れていってください。写真を撮るのは、診察を受ける前に症状が引いてしまっても医師に見せられるようにするためです。慌てていると忘れがちですが、必ず撮っておきましょう。

新鮮な卵を使う

離乳食に使う卵は新鮮なものを選んでください。賞味期限内の卵なら使用は可能ですが、できるだけ買ってすぐの卵がよいでしょう。赤ちゃんは内臓機能が未発達なので、卵に限らず食材は新鮮なものを使うように心がけてくださいね。

冷凍の卵を使って離乳食の準備をもっと手軽に

1回食から2回食、3回食と、離乳食が進むほどに作る量も増え、準備が負担に感じる方は決して少なくありません。離乳食作りにかける時間を少しでも減らしたいと考えることは、面倒くさがりでもズボラでもなく至極当然の感覚でしょう。

今回ご紹介したとおり、卵は卵黄と全卵であれば、しっかり加熱調理することで冷凍保存できる食材です。多めに作って冷凍保存しておくことで、日々の離乳食作りを時短できますよ。卵はさまざまな料理に活用できるので、料理の幅も広がります。ぜひ試してみてくださいね。
取材・文/鎌上織愛
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