ライター : 相羽 舞

管理栄養士

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

特定の食材で風邪が治るわけではない

この記事では風邪のときに適した食べ物や、免疫の維持に役立つ栄養素などをご紹介しますが、特定のものを食べただけで風邪が治るわけではありません。また、風邪のような体調不良が一週間ほど続く場合は病院に行き、医師の診察を受けましょう。なお、医師から風邪のときの過ごし方や食事について指示を受けた場合は、それに従うことが第一です。

それでは、風邪にかかってしまったときにするべき対処方法や、食事の摂り方についてみていきましょう。(※1)

症状別!風邪を引いたときにおすすめの食べ物

おすすめの食べ物
熱があるときおかゆ・煮込みうどん・ゼリー
喉が痛いとき茶碗蒸し・ゼリー・はちみつ
鼻づまりのとき具沢山野菜スープ・鍋料理
胃腸の調子が悪いときおかゆ・スープ・すりおろしりんご
食欲がないときおかゆ・ゼリー飲料・アイス
治りかけのとき温かいうどん・煮物
(※2,3,4,5)

熱があるとき

熱があるときは、無理をせずに温かくして布団で休むのが一番です。高熱でつらい場合は、わきの下や首回りを冷やしてくださいね。

熱があると多くのエネルギーを消費するため、エネルギー源となる糖質が必要です。消化が良いおかゆや煮込みうどんが適しています。また、冷たいゼリーや果物も食べやすくておすすめです。脱水状態にならないよう、水分補給も意識しましょう。(※2,3,6,7)

喉が痛いとき

風邪で咳が出たり、喉が痛かったりする際は、喉を保湿することがポイント。マスクをつける、室内の湿度を70%程度に保つといった乾燥対策をしましょう。

食事は、刺激が少なく茶碗蒸しやゼリーのように喉ごしがよいものだと喉が痛いときでも食べやすいですよ。また、はちみつは殺菌作用が期待されており、エネルギー補給にも役立ちます。(※2,3,5)

鼻づまりのとき

鼻づまりがあるときは、温かいものを食べるのがおすすめ。鼻づまりの軽減が期待できますよ。また、粘膜の健康維持に役立つビタミンAやビタミンB2、ビタミンCなどを意識して摂りましょう。

温かいスープや鍋料理に、ほうれん草やにんじん、卵、豆腐などを加え具だくさんにして食べるといいですよ。(※2)

胃腸の調子が悪いとき

胃腸の調子が悪いときは、やわらかく消化のよいものを選びましょう。おかゆや、やわらかく煮込んだ野菜のスープなどがおすすめです。下痢や嘔吐がある場合は、こまめな水分補給も大切。

果物では、りんごはもともと胃腸への負担が少なく、すりおろすことでより消化がよくなるため、お腹の調子が悪いときでも食べやすいですよ。(※2,5)
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