朝のタジン料理「ベルベルオムレツ」

Photo by macaroni

タジン鍋のふたを開けると登場したのは、卵、トマト、野菜で作られたモロッコ風オムレツ。挽き肉を入れてアレンジすることも多いそうで、食べごたえのあるひと品です。

ふんわりとした卵の甘み、野菜のくったり食感。ほのかに鼻腔をくすぐるスパイスが、モロッコ料理としての存在感を表していますね。ひとりでひと皿食べきってしまいそうなほど、やさしく親しみ深い味わいです。

Photo by macaroni

ちなみに料理名の “ベルベル” とは、モロッコの先住民であるベルベル族が由来。イスラム教が起こる7世紀以前から、ベルベル族が食していたという伝統的な料理です。

そんな歴史のある料理に舌鼓を打てるのも魅力のひとつですね。

ハルシャ / ムスンメン / バグリール

Photo by macaroni

主食として提供されるのが、ハルシャ、ムスンメン、バグリールの3種類。

モロッコ風マフィンの「ハルシャ」はセモリナ粉100%で作られており、特有のほどける食感が特徴です。横に割ってクリームチーズと蜂蜜と合わせるのがおすすめだそうで、試してみたらやみつきに。

セモリナ粉と小麦粉半々で作られた「ムスンメン」は、オリジナルとひき肉入りの2種類。パイのように層になった生地は、少しもっちりしていて嚙むごとに甘みが出てきます。

“Mille trous(1,000の穴)” と呼ばれるパンケーキ「バグリール」は、溶かしバターと蜂蜜を穴に染み込ませて。

Photo by macaroni

付け合わせは、アムルーペースト、レモニーいちじくジャム(または自家製ダマスクローズジャム)、オレンジの花の蜂蜜、オリーブオイル、クリームチーズ。

アムルーは、アルガンオイルとアーモンドと蜂蜜で作られたペーストのこと。もともとアルガンオイルは、モロッコ南部にのみ自生する “アルガンの木” から抽出されるもので、限られた土地で食べられる貴重なオイルだそうです。

デールの王様「マジョール種」

Photo by macaroni

アラブではよく食べられるデーツ(ナツメヤシの実)。なかでも最高級品の「マジョール種」は、ねっちりしていて、干し柿や栗のような深い甘さが特徴です。

諸説ありますが、イスラム教の預言者ムハンマドは、アラビア半島の砂漠でヤギのミルクとデーツを食べて生き延びたという話もあるほど、栄養価の高い果実だそう。

フルーツ盛り合わせ

Photo by macaroni

まさにラグジュアリーなホテルでの朝食を思わせる、フルーツの盛り合わせ。ガラスのコンポートに美しく盛り付けられた果実たちがみずみずしく煌めいています。

赤い宝石のようなざくろ、見るからにジューシーなオレンジ……ゆっくり会話を楽しみながらつまむのに最適ですね。

本格モロッカンミントティー

Photo by macaroni

ポットサービス / ホット
これまたモロッコで定番のモロッカンミントティー。本場の1/5程度の甘さに抑えているそうで、爽やかな風味を存分に感じられます。海外の飲みものは甘すぎて喉にくることが多いのですが、ちょうどいい塩梅に調整されていますよ。

提供のタイミングは選べますが、今回は食事の最後に。ミントの清涼感で、口の中がさっぱりと洗い流されます。

Photo by macaroni

テーブルウェア全体的にそうですが、本場のティーポットも見どころ。精巧な作りの器は、いつまでも眺めていたくなる美しさです。

まるで旅から帰ってきたかのような充実感

料理を提供された瞬間は、まさに現地のホテルで目覚めて朝食を迎えたときの贅沢な感覚。コースが終わると、まるで旅行から帰ってきたかのような充実感です。時間が経つのもあっという間でした。

コロナ禍でしばらく海外旅行をしていませんが、その鬱憤を晴らせるほど異国情緒を感じられました。広々とした個室なのでまわりを気にせず、友達や家族とゆっくり食事するのにぴったり。とくにママ友や女子同士の集まりにおすすめしたいですね。

さあ、はじめて出会う料理の数々とモロッカンな雰囲気に包まれ、都内で贅沢な旅気分を味わってみませんか。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ