ライター : macaroni 編集部

かわいくて育てやすい。多肉植物のススメ

かわいらしいフォルムや独特の質感、比較的丈夫で育てやすいことから、今人気を集めている「多肉植物」。植物初心者でも安心して育てることができます。

この記事では、多肉植物の魅力や育て方のコツ、さらにおすすめ3品種などをご紹介。日本最大級の園芸専門店「オザキフラワーパーク」(練馬)のスタッフさんに教えてもらいました。

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オザキフラワーパーク/今(こん)さん 東京都練馬区にある、日本最大級の園芸専門店「オザキフラワーパーク」の今(こん)祥太朗さん。ホームセンターの園芸スタッフを経て、2019年から「オザキフラワーパーク」の花苗部門をメインに、多肉植物も担当するエキスパート

ポイントは「かわいがりすぎない」こと!? 多肉植物の特徴や育て方のコツ

多肉植物の特徴を教えてください。

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今さん(以下、今):特徴はなんといっても、ロゼット型といわれる花のような葉の形です。ぷっくりツヤツヤした質感もかわいらしく、女性に人気があります。

実は“多肉植物”という言葉はかなり広義で、サボテンも含まれているんです。そのなかでも特に育てやすいのが、「エケベリア」や「セダム」といった定番の品種が属する「ベンケイソウ科」ですね。

このあたりがうまく育てられるようになれば、ほかの種類にも挑戦できると思います。

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▲お店には、初心者〜中級者向け(200〜3,000円前後)の定番品を幅広くラインアップ。マニアに人気の高い専門栽培家の多肉植物ともなれば、ひとつ数万円という世界に……!

多肉植物をうまく育てるコツはありますか?

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今:ポイントは、かわいがりすぎないことです。置き場所は、室内より屋外。光が少なく風の当たらない室内では、徒長(とちょう:茎や枝が間延びすること)したり形が崩れたりしやすく、葉色も良くならないんです。

また、春・秋は直射日光でも大丈夫ですが、真夏はある程度遮光し、冬は霜が当たらない屋根下などに置きましょう。

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▲先端の爪が美しいエケベリア・ギャラクター
今:水もあげすぎないことが大切です。春・秋は土が乾いたら(2〜3日に1回程度)、夏は2週間に1回程度、冬の休眠期間は乾燥気味でも大丈夫。

多少水が切れてもすぐダメにはならないので、気にかけすぎないようにしましょう。ただ水をあげる際は、鉢の底穴から水が出るくらいたっぷり与えてください。

また、土を作る場合は、ゴロ土(つち)という赤玉土のような大粒のものと、少し腐葉土を加えると、早く大きく育ちますよ。

お店で選ぶ際に、見るべきポイントはありますか?

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今:やはり、ぱっと見のきれいさが大事ですね。葉の痛みや枯れがないものや、徒長しておらずバランスが良いもの。いろいろ見比べてみると、すぐに分かると思います。

ただ、自分次第できれいに仕立て直すこともできるので、栽培に慣れたら気になる品種を選んでも。多肉マニアは、自分好みに仕立てたり交配させたりして楽しんでいるんですよ。

初心者におすすめの3品種を紹介!

1. 王道の人気品種「桃太郎」(エケベリア属)

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今:昔から人気の種類で、春・秋に良く育つエケベリアの一種です。桃太郎という名もかわいいですよね。

いわゆる多肉植物らしい、きれいな花形のフォルムが特徴的。水のあげ具合や育つ環境によって、先端の赤み度合いや葉の詰まり具合が変わってくるんですよ。

2. さまざまなフォルムが魅力「虹の玉」(セダム属)

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今:こちらも昔から人気の品種です。冬から春にかけて葉が赤くなり、暖かくなると緑色になります。

寒さに強く比較的丈夫なので、庭に地植え(鉢ではなく地面に植えること)もできますよ。赤いほうのように木立化(こだちか:茎が木のように伸びること)もするので、好みによって楽しみ方もさまざま。
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