ライター : macaroni 編集部

前回の第1弾では、基本となる「自分に合うコーヒー豆を選ぶための基準」をご紹介しました。第2弾となる今回のテーマは「コーヒー豆の買い方」。たった3つのポイントを押さえるだけで、賢く上手に買えるようになりますよ。

第1弾の記事はこちら▼

教えてくれた人

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アドバンスド・コーヒーマイスター/ビバ中川さん
日本スペシャルティコーヒー協会認定アドバンスド・コーヒーマイスター。株式会社アマナのコーヒークリエイターとしても活躍中。コーヒーは“五感を刺激するメディア”と称し、バリスタにとどまらずカフェの監修や新しいコーヒーの楽しみ方を提案するなど活動の幅を広げている。自身のコーヒーネーム「VIVA(ビバ)」を冠したお店「VIVA COFFEE」が2021年4月中旬にオープン予定。

1. コーヒー豆はどこで買える?初心者でも買いやすいお店とは

コーヒー豆って「どこで買えばいいんだろう?」と悩んでしまう人、少なくないかと思います。そこでまずは、初心者でも買いやすいお店をビバ中川さんに聞きました。

「スターバックスコーヒーやドトールコーヒーショップをはじめ、コーヒーの専門店ならばどこでもコーヒー豆は購入できます。私のおすすめは街のコーヒー屋さん。自家焙煎のお店があれば、なお最高!より新鮮なコーヒーに出会える可能性が高まります。

コーヒーの専門店なら聞けばいろいろ教えてくれるので、自分好みのコーヒーを見つけやすいと思います。とくに個人店はお店の方の熱量が高く、丁寧にアドバイスしてくれるはず。たとえば『自宅にこんな器具があるのだけど、おすすめのコーヒーは?』『ハンドドリップで淹れる場合はどんなコーヒーを買えばいい?』など、気になることは何でも聞いてみましょう」

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「チェーン店もほどよい距離感でアドバイスしてくれるので、使い勝手がよいと思います。

お店によってちょっとした違いがありますが、たとえばドトールコーヒーショップやタリーズではコーヒー豆を国内で焙煎しているので、鮮度が高い傾向にあります。スターバックスコーヒーはラテに合わせたコーヒーが多いので、ミルクを入れて飲む方におすすめです」

2. どんなコーヒーを選ぶべき?初心者におすすめの選び方

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気軽にアドバイスもらえるコーヒー屋さんを見つけられると、コーヒーを買うのが楽しくなりそうですね。続いて、初心者が好みのコーヒーを見つけるために覚えておきたい、コーヒー豆を購入する際のポイントを聞きしました。

「まず試してほしいのがブレンドコーヒーです。ブレンドコーヒーはさまざまな国や焙煎度合いのコーヒーを混ぜ合わせた製品。そのお店の顔と言われるくらい、定番のコーヒーです。

ブレンドコーヒーを試して気に入ったら、裏面の原材料を確認してくださいどんな国のコーヒー豆が使われているかわかるので、それを参考にして、記載された国のコーヒーを試していくのもおすすめです。

ブレンドコーヒーに対してシングルオリジンコーヒーと呼ばれる製品になりますが、同じ生産国だけであったり、特定の農園だけのコーヒー豆を使っていたりするため、個性がより際立っています。

このようにブレンド、シングルオリジンの順でコーヒー豆を試すと、お気に入りのコーヒー豆を見つけやすいと思います

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ビバ中川さんはコーヒー豆の鮮度を保つため、密閉しやすい炭酸水の空きペットボトルをよく乾かして保存容器として利用している
「コーヒーを楽しむという点で、欠かせないのがアロマです。アロマが特に香るのは挽きたての瞬間。理想はコーヒーを豆の状態で購入して、淹れる直前に挽く方法がベストです。挽いた状態で時間がたつと風味が飛び、酸化も速まるため雑味が出やすくなります。

コーヒーミルがないご家庭でもコーヒーの香りやおいしさをより楽しもうと思うなら、粉の状態で売店に並んでいるコーヒーよりも、ひと手間ですが購入時に豆を挽いてもらう方法がおすすめです

3. 鮮度が命!コーヒーのおいしさをキープする買い方

ビバ中川さん曰く、「コーヒーは鮮度が命」とのこと。おうちコーヒーをよりおいしく飲むために、初心者でもできることを教えていただきました。

コーヒー豆は少量ずつ、100~200g程度の量を買うようにしましょう。コーヒー豆は焙煎してからちょうど4~5日から2週間くらいまでがおいしさのピークなんです。一般的に1杯あたり20g程度のコーヒーを使うので、200gなら毎日飲んで10日前後楽しめます。これなら豆の鮮度が高いうちに飲み切れますよ」

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挽きたてのコーヒーを使ってハンドドリップする様子。新鮮なコーヒーほど、お湯を注いだときによく膨らむ
「新鮮なコーヒーは、ドリップしたときにも違いが出ます。鮮度の高いコーヒー豆からはガスが出るので、お湯を注いだときにコーヒーが膨らむんです。

鮮度が落ちたコーヒー豆の場合、ほとんど膨らみません。焙煎日だけでなく、淹れたときの様子からも豆の鮮度を知ることができるんです。

コーヒーを買うときはご自宅の近所や、通勤通学の道すがらでお店を見つけておくと、こまめに購入できて便利ですよ」

ポイントを押さえておうちでおいしいコーヒーを

種類がたくさんあり、なにを、どのように買おうか悩みがちなコーヒーですが、ポイントさえ押さえれば、気軽に購入できそうです。

続く第3弾は、おいしくコーヒーを飲むために必要な道具について解説。初心者でも“これさえあれば大丈夫!” というアイテムをご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね♪

取材・文/大瀧亜友美(macaroniライター)
写真/實重かおり(macaroni編集部)

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