ライター : ささだみき

管理栄養士 / 栄養教諭

ビタミンB6が豊富に含まれている食品

・ごまサバ(1尾・500g)……3.25mg
・びんながマグロ(1柵・150g)……1.41mg
・カツオ(1柵・250g)……1.90mg
・ブロッコリー(1株・250g)……0.68mg
・バナナ(1本・90g)……0.34mg
・玄米(小盛り1杯・100g)……0.21mg
・落花生(10粒・25g)……0.12mg
・ごま(大さじ1杯・9g)……0.06mg
・ししとう(1本・4g)……0.02mg

マグロをはじめとした魚の赤身や、種実類、野菜類にビタミンB6が豊富です。五穀米や、レバー、鶏ささみなどの肉類にも含まれています。(※1,2,3,4,5,6,7)

ビタミンB6の一日あたりの摂取量

1歳未満では目安量が、1歳以上では推定平均必要量と推奨量が設定されています。成人(18歳以上)の一日あたりの推奨量は、男性1.4mg、女性1.1mgです。

ビタミンB6は、食品から摂り入れるほか、腸内細菌によって体内でも合成されています。摂りすぎによる健康障害のリスクがゼロではないことを示す、「耐容上限量」が設定されているため、サプリメントからの大量摂取は控えましょう。(※8,9)

ビタミンB6を摂るうえでの注意点

ビタミンB6は、食品中のたんぱく質からのエネルギー産生や、筋肉や血液などがつくられるときにはたらく栄養素です。そのため、たんぱく質を多く摂る人ほどビタミンB6が多く必要に。また、食事制限で摂取エネルギーが不足している方は、体のたんぱく質やアミノ酸の分解・代謝が活発になるため、同様にビタミンB6の必要量が増加します。

体内の腸内細菌によって合成されるため、不足しにくい栄養素ですが、欠乏すると皮膚炎や口内炎などを引き起こすため注意が必要です。(※6,8,10)

ビタミンB6を効率よく摂り入れる方法

ビタミンB6は、水に溶ける水溶性ビタミンです。さらに、酸性の環境下で壊れにくい性質があります。調理法としては、炒め物や蒸し物にしたり、生のままサラダや酢の物にしたりするのがおすすめ。

ビタミンB6はさまざまな食品に広く存在しているので、多く含まれる食品を組み合わせて食べることが大切です。例えば、主食に玄米ご飯、主菜にカツオのタタキ、副菜にごまドレッシングのブロッコリーサラダなどはいかがでしょうか?食卓に上手に取り入れてみてくだいね。(※8,10)

ビタミンB6を効率よく摂り入れるレシピ5選

1. マグロとサーモンのコロコロちらし寿司

鮮やかな色彩のちらし寿司は、お祝いのパーティーメニューにぴったり。ビタミンB6を多く含む食品の上位にランクインする、マグロを使うレシピです。生のままいただけるマグロは、ビタミンB6を逃すことなく摂り入れることができます。具材の大きさをそろえて切ることで、より見栄えが良くなりますよ。

2. 鶏レバーとししとうのピリ辛炒め

昼食や夕食のメインのおかずにぴったりのひと品。ビタミンB6が多く含まれるししとうとレバーを組み合わせて炒めることで、たっぷりの栄養を摂ることができます。レバーは、塩もみをして水洗いしたり、牛乳に漬けたりすることで臭みが気にならなくなりますよ。
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