ライター : omio96

何気なく使っている「たわし」の話

Photo by 高田耕造商店

今自分のキッチンに置いてあるたわしは、いつ買ったものか・素材は何なのかすぐに答えられますか?かく言う筆者は、先日たわしを購入する際、恥ずかしながら素材についてはまったく確認することなく定番メーカーのものを手に取りました。

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普段特段意識することなく使いがちなたわしですが、実は素材や形状には、さまざまなバリエーションがあります。パームヤシや金属繊維、化学繊維などたわしに使われる素材は多数挙げられますが、この記事では天然素材である棕櫚(シュロ)で作られたたわしをご紹介します。

なぜ「シュロのたわし」を選ぶのか

ブラシ状の毛先

Photo by 高田耕造商店

シュロのたわしは、コシのあるブラシ状の毛先が特徴。硬そうな見た目とは裏腹に繊維が細くやさしい肌触りなので、キッチン用はもちろん、手洗いや身体を洗う用のたわしも販売されているほどです。もちろん、ソフトな感触ながら洗浄力は文句なし。しっかり汚れを落としてくれますよ。天然素材のため使い始めは繊維の粉が出る場合がありますが、使っていくうちになくなります。

やわらかい材質

Photo by 高田耕造商店

天然素材シュロならではのやわらかく、しなりのある材質は、野菜の泥落としや皮むきにも活躍。表面を傷つけることなく泥と皮だけをちゃんと落としてくれます。食物繊維や旨みはしっかりキープしてくれるので、リピーターになるプロの料理人もいるそうです。また、食器やコップの表面を傷つけることなく、汚れだけをきれいに掻き出してくれます。

たわしが活躍するシーン

鉄鍋・フライパンのお手入れに

Photo by 高田耕造商店

たわしを使用する機会として、まず最初に思い浮かぶのが鉄鍋や鉄フライパンのメンテナンス。鉄フライパンを毎日愛用している筆者も、このためにたわしを購入しているといっても過言ではありません。少しずつ油を馴染ませたい鉄フライパンは、食器用洗剤を使わずお手入れするのが一般的。たわしの強い洗浄力が必須なシーンと言えるでしょう。

すり鉢やザルを洗うのに

Photo by 高田耕造商店

細い隙間に食材がこびりついて取れにくいすり鉢やザル。毛先が狭い箇所にも深く入り込むたわしなら、スポンジよりも容易に汚れを落とすことができますね。離乳食作りやお菓子作りの裏ごしのあとの洗い物も、憂鬱でなくなるはず。

急須や茶こしのメンテナンスに

Photo by 高田耕造商店

普通に洗うだけではどうしても茶渋が付いてしまう急須のお手入れにも、たわしを使ってみましょう。小さいサイズの持ち手付きたわしを利用すれば、スポンジでは届きにくい狭い箇所や奥の部分もしっかり洗浄できますよ。もちろん、グラスや湯呑みなどにも使えます。
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