新蕎麦の時期は年に2回ある!秋蕎麦・夏蕎麦の特徴と味わい

新蕎麦(しんそば)の時期になると必ず行きつけのお店を訪れて、香り高く豊かな味わいの蕎麦に舌鼓を打つ、という人も多いのではないでしょうか。一般的に知られている秋だけでなく、夏にもあるといわれる新蕎麦について解説。あわせて秋と夏の新蕎麦の特徴と代表的な名産地を紹介します。

2020年7月27日 更新

ライター : ☆ゴン

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「新蕎麦」とはどんなもの?

秋に収穫された実で作る蕎麦のこと

秋に収穫された蕎麦の実や、それを粉にして蕎麦切り(麺)にしたものを、「新蕎麦」または「秋蕎麦」といいます。新蕎麦の時期は秋以外にもあるので、秋蕎麦を「秋新(あきしん)」と呼んで区別することも

秋蕎麦の栽培は地域によって差がありますが、7~9月までに種まきを終え、約3ヶ月後の9~11月にかけて収穫されるのが一般的です。実を乾燥させる工程があるため、お店では10~12月に新蕎麦として登場します。

もうひとつの新蕎麦「夏蕎麦」

新蕎麦は秋蕎麦だけでなく「夏蕎麦」もあり、「夏新(なつしん)」の別名で知られています。4~6月に種をまき、2ヶ月半後の6~8月に収穫されるのが夏蕎麦

昔から冷涼地で栽培されていたものの、秋蕎麦と比べて質が落ちると敬遠されてきました。何度も品種改良を重ねたおかげで味わいが向上し、いまでは秋新と並ぶ新蕎麦として人気です。こちらは7~9月に夏新としてお店に登場し、そのあとに秋新が12月まで続きます。

秋蕎麦と夏蕎麦の味わいと代表的な産地

秋蕎麦の特徴と味わい、代表的な産地

香り高く深い味わいが楽しめることから、江戸時代には食通たちがこぞって秋蕎麦を求めたといわれます。日本全国どの地域でも栽培されていますが、中部から北の地方に名産地が多いようです。

秋蕎麦の名を冠する茨城の「常陸秋そば」を筆頭に、小粒ながら甘みと粘りの強い福井の在来種が特に有名。「戸隠そば」と「わんこそば」の日本三大蕎麦がある長野や岩手、「出雲そば」の島根などもよく知られている産地ですね。

夏蕎麦の特徴と味わい、代表的な産地

秋蕎麦の濃厚な風味に対して、淡い香りと清涼感を感じる若い味わいが夏蕎麦の特徴です。高温と湿気に弱いため冷涼地で収穫されることが多く、長野や福井でも盛んに栽培されるようになってきました。

全国で収穫される蕎麦の半分以上を生産する北海道が、夏蕎麦の一大産地として有名。といっても北海道では年に一作のみで、夏と秋蕎麦の区別がありません。かつては「牡丹」、現在は「キタワセ」の夏型改良品種がよく知られています。
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